2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『魔の山』読了 こいつはスラップスティックか?

なんとかこの激しく人を疲労させる魔の山を登りきったわけだが。魔の山 下 (新潮文庫 マ 1-3)作者: トーマス・マン,高橋義孝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/03/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (32件) を見るasin:410202…

結局、一週間もかかって「教養小説」とやらを読んでみたが、教養がついたとは思えず。口直しにJ・G・バラード読んでます。読みやすいね。別な意味でわけわかめな作家だけど。

『蟲師』儚く哀しい異形世界

昨日は病院帰りの自分土産に漫画を買おうと思って買ったよ。蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)作者: 漆原友紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/11/20メディア: コミック購入: 3人 クリック: 124回この商品を含むブログ (390件) を見る以前、紹介されて読み…

「魔の山」教養小説にゃぁムカつく

なんというか読み手の鍛錬を目的にしているとしか思えんくらいへ理屈の洪水になりつつある『魔の山』中盤。 人文学者のイタリア人セテムブリーニとユダヤ的伝統の家に生まれながらにしてイエズス会士のなりそこないのナフタ氏が議論を始めてしまったので主人…

まだ傷が治らん

けふは術後診断で医者に行った。 一ヶ月ぶりに電車に乗った。まぁ島には電車がないんで一ヶ月程度じゃあまり鮮度を感じなかった。で、まだ傷がふさがってないので安静にしてろといわれてしまった_| ̄|○ 一箇所だけ穴が開いていてそこから膿が出てくるんだよ…

犬の洗濯

本日は我が家の臭いワンコの洗濯である。飼い主はまだ風呂を禁じられているのでシャワーしか浴びれぬのだが、飼い主に合わせて汚いワンコになってはいけないのと、ミモザの抜け毛がすごくなってきた(換毛期か?)ので、シャワーで洗濯だよ。カナはシャワー…

『魔の山』トーマス・マン サナトリウムの蛸壺文学・中間報告

長いね。『魔の山』長編だね。まだ半分までしか読んでないよ。魔の山(上) (新潮文庫)作者: トーマス・マン,高橋義孝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/02/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 33回この商品を含むブログ (51件) を見る魔の山 下 (新潮文…

シスターのお土産

先日、医大いった時、シスターがお土産に本をくれた。 コレ↓『ダ・ヴィンチ・コード』の真相 85のQ&A―どこまでが真実なのか本当のことを知りたいあなたに作者: マークシェア,エドワードスリ,Mark Shea,Edward Sri,椎葉淳出版社/メーカー: ドンボスコ社発売日…

ウィキペディア(米)の「島原の乱」の項目は真か?偽か?

授業のレポートなんか書かせると最近はネットで拾った記事をそのまま書き連ねるのとかいて困り者なんだが、海の向こうのメリケンさんでもそれは同じらしい。 ▼ウィキペディア頼み、誤答続々 米大学が試験で引用禁止 http://www.asahi.com/international/upda…

横尾忠則「Y字路」

母がいつもNHKの夜にやっている「プロフェッショナル」とかいう番組*1を見ている。色々な分野のプロを紹介する番組らしい。本日は横尾忠則だった。横尾忠則というと、電波でムーな趣味のおっさんで、昔はキッチュでアングラなイラストというかグラフィッ…

退院後。はじめてバスに乗る

本日は雨。 仕事で某医科大学まで行く。医大なんぞいったことがなかったが、フロア説明を見ると消化器、外科、臨床、泌尿器、腎臓・・と病院みたいな表記がある。 白い服を着た若いのが大量にうろうろしていた。昼食を学食で食べたが、味付けがなんとなく病…

黒川紀章、石原慎太郎に喧嘩売るの巻

黒川紀章がと知事選に出馬するらしい。 ▼建築家の黒川紀章氏、都知事選に立候補へ HPで公表 http://www.asahi.com/politics/update/0221/013.htm 建築家の黒川紀章氏(72)は21日、東京都知事選について、「石原氏が立候補を辞退しなければ自分が立候…

『マーリー』ジョン・グローガン 世界一のバカ犬話

ペットを飼っている人のペット話ほど馬鹿げて見えるものはない。犬を飼っている人の犬話とか猫を飼っている人の猫話とか、まぁ退屈極まりないし、身びいきが酷くてアホかと思う。犬について本をいくつか書いているある動物学者は、犬びいきの性か「猫を飼っ…

春めいた日のミモザ

本日、母の仕事場移転の為、我が家に改装工事が入った。玄関脇の応接間はほとんど使われることもなくなって久しく、つまりお客さんが来るということがほとんど無くなってしまったからなんだけど、いまや島犬ミモザ様の住処と化し、応接用の机の下などは見る…

ギョーカイ用語の翻訳

外国文を日本語に訳すってのは難しい。特にギョーカイの宗教用語なんて外来種なんで仕方なく日本語の既存の言葉を当てはめざるを得ないんだが、宗教用語だけに、神道用語、あるいは仏教用語を借りるしかなかったりして場合によっては混乱を招く場合もある。…

なんじゃかカウンターが回るのが妙に早いと思ったら、萌え系の方が『トーマの心臓』ネタを紹介してくださったかららしい。すげえ。萌え系文化パワー。こんな辺境のオメガブログまでチェックか!侮れなし。

というか「ドイツ教養小説」とやらに挑戦してみんとす

「教養小説」(修養文学というか)とやらに教養がないことに気づいたのでなんか読んでみようと思って犬散歩がてら本屋にいった。ディケンズも夏目も下村も読んでいるんで(けど、ほとんど忘れてるけどね)それ以外の・・と探したらヘッセのもロマン・ロラン…

地デジってのがよくわからん

テレビはあまり見ない。実家では親が見ているので見るが島ではほとんど見ない。見る習慣がない。 浜田山で一人暮らししていたとき、ヨドバシで買った28型のテレビにはアンテナをつけなかった。ファミコンモニターに成り下がっていた。お陰で田中角栄が死んだ…

『ポーの一族』萩尾望都 永遠の時間

先日は、モトさんの『トーマの心臓』に言及した。友人が早速それを読んでトーマについて「ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を『ヴィルヘルムマイスター』にした感じ〜」と指摘してくれたが、ゲーテなんぞ「イタリア紀行」かなんかでシシリアのバゲリアにあ…

『トーマの心臓』萩尾望都 こりゃキリスト教文学だよな

ネットな友人がこの漫画読んで書評を某所に書いていた。トーマの心臓 (小学館文庫)作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 小学館発売日: 1995/08/01メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 237回この商品を含むブログ (222件) を見る懐かしい・・・思わず書棚から探し…

着々と復活しつつあるよ

昨日は結局草臥れて爆睡してしまった。 仕事疲れ。で、昨日は午後は買い物に出た。広くて平らなトコ歩く分には普通のスピードで歩ける。人とすれ違うと、とっさの対応が出来ないのでなんとなく怖くていきなりのろくさくなる。 あと、店のドアの重いのが開け…

娑婆に出たらバレンタインだった

今日は、久しぶりに職場復帰した。と言っても電車に乗るのがつらいのでタクシーでの通勤である。贅沢であるが、実は職場はすごい近い。駅で言うなら二駅くらいの距離である。ワンメーターは無理だけど、電車乗ってあとで具合悪くなるくらいならまぁいいかな…

堕胎問題は鬼門

カトリック倫理の最大の鬼門「堕胎」 当然教会は「堕胎は罪」と看做している。まぁ受精した瞬間から生命だからああた人殺しでしょ?とかそういうこと以前に、人間が自然に対し傲慢に振舞っていいのか?とかそういう思いまで含まれている。だからクローンなん…

『医療崩壊』小松秀樹

横文字に弱い私は「インフォームド・コンセント」って言葉はなかなか覚えられない。どうも頭の中でコンセントの数を増やしたりするリフォーム??などと建築用語っぽい方向に連想が行くので、それが医療用語だと馬鹿頭脳が認識しないんだな。 でもこの本読ん…

休日の街

犬散歩がてら両親と外にでた。買い物とかもあったし。 しかしである、休日の新興住宅街における暴走自動車の数は多い。あいも変らずまだ回復しているわけでないんで、すごいスピードで脇を抜ける自動車にとっさに対応できぬ。ためにふらつきそうになる。激し…

『ぼくのともだち』ボーヴ・80年前のニート小説

同じ白水社から出ている『きみのいもうと』の前作ぼくのともだち作者: エマニュエル・ボーヴ,渋谷豊出版社/メーカー: 白水社発売日: 2005/11/15メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (35件) を見るボーブは1800年代末期に生まれた…

『下流志向』内田樹

内田樹が「なんだかbk1ですごい売れてるけど。アマゾンでは54位ぐらいなのにbk1ではなんで2位なんだ?」とか疑問に思っていた本。まぁ流行っぽい本を買う人はその過半数を超える割合でアマゾンの「一ヵ月後に届く」が我慢できないんだと思う。わたくしみたい…

本日はベホマもケアルガも効かないくらいへこんでいたのでずっと寝ていた。昨日から寒いからかな。調子悪い。 昨日F神父が電話してきて自分の手術後の話をしてくれたけど「神経が繋がるときがこれまた痛いんだよねぇ〜」と怖い話をしてくれた。 とにかく、…

ミモザ退院

ミモザが退院。 毛刈りされしょぼくれな姿で帰ってきた。病院の消毒液の匂いぷんぷんである。何時になく大人しい。不憫である。おなかの傷にテープされ、私とまったくおそろいである。痛くないのか?と思うんだが、ナニもいわない。いつもと変らぬ、ただ少し…

昨晩、わたくしの大学時代の恩師がメールをくれた。 「多発性骨髄腫」であることが判明したそうだ。所謂血液の癌であり、つらいことではあるが生存率の低い病気だそうだ。調べてみると3年から5年で亡くなる方が多い。最近はどんどんと医療も進んでいるので新…