バチカンの紋章が変だ 期間限定・教皇空位の紋章

ヴァチカンサイトのトップ頁の紋章が変えられている。
http://www.vatican.va/
実は画像もひろってきたんですが、著作権とか色々あるといけないので、ここで説明しますと、二つの鍵の真ん中にパラソル傘のごときもの、そして2つの鍵。通常のバチカンの紋章は今日挙げた写真(右上)のように教皇の冠があるいかめしい感じなのですが、こちらのはいささかしょんぼりした形です。わかりやすいというか・・。
通常のバチカンの紋章の二つの鍵(聖ペテロの鍵)と教皇を示す三重冠です。かつては教皇はこの三重冠を被っていたのですがこれは司教帽(ドラクエの神父が被っているアレ)の変形で全ての司教を束ねる長上である教皇の「司牧の職務」「祭司の職務」「教えの職務」を意味するものだそうです。教皇が就任する時には戴冠のミサを行ってきたのですが、1963年に就任したパウルス6世がこの華美で大袈裟な装飾は教皇にふさわしくないと売却され、そのお金は貧しい人々に寄付されたということです。
また各教皇にはそれぞれ自分自身の紋章もあります。枢機卿にもあります。これらはヨーロッパの紋章の伝統的な形。王冠に盾の組み合わせの王冠の部分の形で見分けることが出来ます。教皇の紋章の冠部分には三重冠が、枢機卿の紋章には枢機卿帽が描かれています。日本の枢機卿の紋章の盾の部分にはたしか富士山が描かれていたような記憶があります。また司教にも紋章が存在し、これは盾の部分だけの簡素なものです。