2005-04-12から1日間の記事一覧

書籍紹介

上記の単元で度々言及しているヨゼフ・ラッツィンガーの書はこれ。↓典礼の精神 (現代カトリック思想叢書 (21))作者: ヨセフ・ラッツィンガー,浜田了出版社/メーカー: サンパウロ発売日: 2005/02メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (3件) …

新しい対話へ

10 この人文主義と並ぶ近代において,文化と芸術の意義ある表現を生み出し続けたキリスト教徒は,神の不在によりそしてしばしば神への敵対により特徴づけられた人文主義の形成をも徐々に肯定したことは本当です。この傾向は、時折芸術の世界と信仰のそれとの…

人文主義とルネサンス

9 人文主義とルネサンスというすばらしい芸術の開花を生んだ幸福な文化的環境は、この時代の芸術家が宗教的テーマにアプローチした方法に重要な影響を受けました。もちろん、インスピレーションは、その様式あるいは少なくとも傑作のもつ様式のように、多様…

中世

8 続く世紀はキリスト教芸術の壮大な発展を証言します。東方では、イコン芸術が開花し続けていました。それは、神学的および美的に重要な基準に結びつけられ、ある意味でイコンが秘跡であるという確信によって支えられていました。実際、類比的に言って、秘…

起源

7 キリスト教がその起源に出会った芸術は古典世界の成熟した実りであり、美的基準を表現したものであり、また同時にその価値を具体化したものです。信仰は、生活と思想の領域同様に芸術の領域においてもキリスト教徒に、この財産から無意識に受け取ることを…

「芸術家への手紙」2

今回の個所は、キリスト教芸術のまとめですね。美術に限って言えば中世〜近代まで西ヨーロッパの美術はキリスト教美術と同意であると言えるでしょう。ほとんど例外なくといっていいほど、美術と名のつくものはカトリック教会が担って来た。東方ヨーロッパで…

ヨハネ・パウロ2世の『芸術家への手紙」2

昨日から引き続き、教皇のお手紙。