ミケランジェロ

俺様ルールのもう一人の雄、ミケランジェロ。彼こそエキセントリックで自我肥大の感情ダダ漏れ芸術家の代表だと思う。いつも怒ってそうで怖い。実際、友達が少なかったらしいし。
彼の作品は偉大だとたいていの人は認めるが、そのあとの評価が分かれる。嫌いという人もいれば、尊敬しまくっている人もいる。わたくしはたぶん信仰的にはどん引きするだろうし、ついていけないけど、尊敬してしまう。彼の作品にある怒りの所在がなんとなく判るからだが。言葉でなにと言えるものでもない、自らのうちにある自らに向けられた怒りのごときもの。ただ共有は出来ない。彼個人のものゆえに。
彼の作品は内面に向かっている。その点でのちに出て来るようなイエズス会カルメル会霊性を先取りしているようにも思える。スペイン的なあの明暗に別れていくような。そういう信仰の形である。
そういえばこの人はフランシスコ会の第三会員だったなどと言われている。なーんとなくどこかに牧歌的なものを残すフランシスコ会にしては、暗くてエキセントリックな気もするが、そういえば創設者もすぐ後ろ向きに悩むし、かなりいっちゃっているので、正しく受け継いでいるともいえるなぁ。
ところでこの人は風呂にあまり入らないし、寝る時も靴履いて寝ていたそうで。履が腐って足にくっついたとか、友達としては、距離を起きたくなるのは判る気がする・・・。頑固そうだし。引き篭っていそうだし、そのわりにはエネルギー余り過ぎているし、変な奴だ。