レオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルドは個人の極み。自分がどう思うか?が優先される現代的な画家だ。ピエロ・デ・ラ・フランチェスカがレオン・バッティスタ・アリベルティの思想の実験を、或いは友人のルカ・パッチョリの数学を画面上で証明していたのと違い、レオナルドは俺様ルールの大王って按配だな。彼自身が真理の探究者となり、独創的な実験を絶えず画面上で行っている。この世に存在する普遍の法則を、物理的な普遍を画面上で探求しているわけだが、それが彼の神学だったんだろうと思う。無神論者などといわれるが違う。伝統的な神学と違うものを探し回っていたのだと思う。
見ている視点がとても遠いので偉大だか、掴み所のない人物として映るのだとは思う。
人物としては一番屈折しているような気もする。
とりあえず飽きっぽいのをなんとかして欲しかった。絵が少な過ぎ。