メトロ世界のダンジョン

わたくしのしらない間に東京メトロなどと名前を変え、いつの間にか六本木を通る線が増えたかと思ったら今度は渋谷から池袋に行く地下鉄が通ったとか、成長し続けるメガロポリス東京。
半年ほど出稼ぎで東京(正しくは横浜だが生活圏は東京が多い)に帰るたびに東京という都市は上下移動をよぎなくされることが多いのを実感する。島では平行移動しかしていない、たまに階段を使うのは自宅のロフトに洗濯もん干しに行く時だけだ。あとは全て水平移動のみの運動で済むのである。それくらい東京というのは上下に深く高い。地下鉄利用の際にはそれらを上り下りさせられ、まぁ息が切れて、メタボ解消には丁度いい。
で、そんな東京のメトロシティについて・・・

アルファルファモザイク
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51314137.html
■ゲームやっててこんなマップが出てきたらそこで諦めるわ

渋谷駅の芸術的ともいえる立体地図に対する所感。

うーん。甘いな。この地図にはマークシティに伸びゆくあの商店街や、東急百貨店東横店の地下が含まれていないし、東横線もJRの全貌も記載されていない。実はもっと複雑である。
私は子供の頃から渋谷に馴染みがあったので、実は渋谷を複雑だとか思ったことがないのだが、副都心線とやらが出来てまた変わっているかもしれない。まぁツタヤが出来て2年経過したという頃にツタヤが出来てることに驚くような引きこもりではあるが、それでも他の街よりはよく知っている。生活圏にない新宿と池袋などはほとんど馴染みがない。なので新宿はまだしも、池袋の方が渋谷より複雑でわけが判らなくなる。だが、中学高校と、通学路だったがゆえに馴染み親しんでいたはずの横浜駅はもっと判らない。通学している頃から現在に至るまで、未だ相鉄ジョイナスの地下街などはいったいどんな全貌なのかつかめない。ここがゲームのダンジョンになったらまぁ私はセーブポイントにたどり着けずに死ぬだろう。
それと驚いたのが大阪の梅田駅である。ここはもう建物が溶けてくっついたような構造で、しかも地上より地下で繋がっている街の方が活気があり、視界はなはだ悪く、ふと見上げると観覧車まで駅にくっついてるかのようなとこである。しかもこの駅から外に出ると殺伐とした光景があったりするんで。尚の事、地下に凝縮された生命エネルギーの充満にうちのめされて、まぁちょいと歩いただけでネを上げたくなるのである。
それ以外だと無駄に広い東京駅。マジに無駄に広い茫漠とした空間が丸ビル地下にあるなぁ。無駄空間に何故か点々と植木鉢を置く東京メトロの趣味というのがあるが、流石にあそこには置いてない。

にしてもJ・G・バラードの小説に生長するモニュメントの話があったが、日本の都市のメトロシティは自律し成長するかのごとき有機的な印象だ。
島に長くい続けると、その自律する時間を共有出来ず、おそらくあと数年もしたら、渋谷で切符を握り絞めたまま途方に暮れるお上りさんになると思うな。その前にあの大量の人間の人いきれに辟易としていて、すでになるべく二子玉川から先には行かない人になりつつある。フタコも昔に比して人が増えつつあるので。そのうち溝の口までしか行けなくなるかもな。ただあそこ激しく恥ずかしいノクティとかいうネーミングの田舎臭いデパートしかないんだよなぁ。

ところで副都心線は恵比寿広尾方面に延びてくれないのかな。