暴動の光景

久しぶりのちべヲチ。
一日一チベットリンク運動◆Eyes on Tibet
チベットニュースは少なめですがリンクつながりでこんなエントリ記事が引っ掛かった。
○法華狼の日記
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080616/1213659388
■[報道][ネット][笑えない]かくて万民、万死に値する23

どうも大坂のあいりん地区で暴動があった模様。格差社会の犠牲者ともいえるホームレスの牙城である。わたくしも下流なのでいつ何時ホームレスになってもおかしくないと常々思っている。んなもんで、気になるのである。

で、そのニュースを受けたブロガーさんがチベット問題とも同根なのに、メディアはなんで取り上げないのだ?と怒りあらわに。それに対するブクマコメが、チベット問題と一緒にすんなとか、事件が多すぎたので扱いが小さくなったんでは?とかまぁ色々反論やらが書かれているのだが、冷笑的なコメも多いというので、法華さんが怒っているというのが上記エントリ。

チベット問題とは確かに根本問題がまったく異質でもあり、しかしまた相似系でもある。などとは思う。
ほっけさんの引用したブクマカさんが「アンタチャブル」などと指摘するように、あいりん地区の問題は単なる貧困だけでなく、被差別部落問題がからんでいたりするようだ。その辺りは流石によく判らないんですが、最近あちこちで問題が噴出したように、部落解放同盟の方法論が甘い汁をすする逆差別的な政策を産み出し、京都の役所関係とか、とにかくまぁ大変だったようだ。
これとかね↓

京都・同和「裏」行政──現役市会議員が見た「虚構」と「真実」 (講談社+α新書)

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とにかく職員の不正とか酷い。一般市民は使えない施設が同和地区では沢山完備され優遇されてる等々、そして当の被差別者が、こういうのはけしてよくないと述懐している。甘やかされ優遇されることに疑問を持つのは、被差別者も同じだたっという。こうした過度の優遇措置の結果、市民の間に、新たな差別感情が増幅されてしまったという結果が今起きている。あいりん地区に対する冷たさにはそういう関西の市民の意識が根底にあるんではないんだろうかとは思う。大坂はただでさえ財政破綻していて大変だというし、しかし同和利権問題に代表されるような過度な弱者優遇政策によって大阪市民はかなり腹が立っているだろうとは想像は出来るんだが。(まぁ関西の闇は住んだものなら判る闇があるとは常々いわれてきたことだ。)しかし、こんなことをエンドレスで続けてもなんの解決にもならん。また被差別問題云々ではなくとも、ホームレス自体の問題は被差別者だけの問題に留まらない。現代の社会状況については考えなきゃいけないことだとは思う。

ホームレスの問題は、現代にあっては若年層の不安とも連動している。派遣労働の奴隷現象化やネットカフェ難民下流社会、失業する若者の問題などと繋がることでもあり、職を得たくともないとか激しく低収入であるとか、そういう苦しみの中にいる人は多いと思う。ゆえに上記のような部落解放同盟式ではなく自力で立ち、生活していけるようななにかを考えなきゃいけないんだろうが。(ま、なかにはホームレスこそ自由だ!みたいのもいるから、自己責任だろみたいな意見が出てしまって複雑なんだろうけど。)


いずれにせよ、明日は我が身だと思うとね。考えちゃいます。

チベットニュース

▼インドのチベット人亡命者、聖火リレーへの抗議デモ
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-32319420080618
ダラムサラ(インド) 17日 ロイター] インド北部ダラムサラで17日、チベット人亡命者約200人が、中国・チベット自治区内で予定されている北京五輪聖火リレーに反対するため、抗議デモを実施した。参加者らは、チベットに必要なのはショーではなく正義だと主張した。

 チベット人らは、チベット亡命政府があり、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が拠点とする当地で、ポスターや横断幕を掲げて行進した。

 これとは別に、インド警察は中国に向かっていたチベット人グループのデモを中止させ、このグループが国境沿いにある立ち入り禁止の軍事区域に侵入しようとしたとしておよそ50人を逮捕した。

 インドと中国は国境問題の悪化にもかかわらず貿易や文化交流が盛んになっており、インド政府にとって国内で行われる抗議デモや反中国的な活動は面倒な問題になっている。

 北京五輪の聖火は今週末、3月に大規模な暴動が発生したチベット自治区ラサを通過する予定。主催者側は具体的な聖火リレーのスケジュールやルートを正式に発表していない。

インドもなかなか難しい立場なようです。

北京五輪:マスコットが災難招いた?
http://www.chosunonline.com/article/20080618000025
最近中国を襲ったさまざまな災難は、北京五輪の五つのマスコット「福娃(フーワー)」が「五つの災難」を招いたとの迷信がインターネット上で広まっている。17日付米ウォールストリート・ジャーナルが報じた。

 五つの災難とは、山東省の列車事故チベットでの流血事態、聖火リレー妨害デモ、四川大地震、中国南部の洪水を指す。

中国のインターネットユーザーは、福娃のうち、ツバメをモチーフにした帽子を被った緑色のニイニイ(ニイは女へんに尼)はツバメで有名な山東省の大規模列車転覆事故を招いたと考えた。チベットカモシカを図案化した黄色の迎迎(インイン)はチベットでの流血事態を、赤い炎の帽子を被った歓歓(ホアンホアン)は聖火リレー妨害デモを意味するとした。また、パンダを象徴する黒の晶晶(ジンジン)は四川大地震、魚を象徴する貝貝(ベイベイ)は洪水を招いたと解釈した。

 中国では6日から発生した洪水で16日までに171人が死亡し、先月5日の大地震による死者・行方不明者は8万6000人に達した。4月に起きた山東省での列車転覆事故では66人が死亡した。また、チベット独立要求デモを当局が鎮圧したのは行き過ぎだったとして、五輪をボイコットする動きが起き、聖火リレー妨害デモが広がるなど中国は多くの試練に直面した。

 ネット上には、「五つの災難はすべて過ぎ去ったのだから、北京五輪は成功する」という楽観的な見方もあるという。

んなわけないよな、電波、都市伝説系ネタ。
それよりここに列挙されたものだけでもマジに今年の中国は激動過ぎる。或いは今迄は情報が流れてこなさすぎただけか?
まぁ日本でも、せんだっての地震とかアキバ事件とか色々ありましたが。規模が違いすぎる。