『警官の血』佐々木譲 警察三代を通じてみる戦後史
- 作者: 佐々木譲
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読んだ。あまりにすぐ読めて、平行して読んでいたイスラム文学がまだ読み終わってないのにこっちが先に終わっちゃって超不満。
まぁ親子3代の警察官を通じてみた戦後から現代の世相事情本といいますか。引退した親父世代がああこういうこともあったねなんて振り返る本というか、一応ミステリのはずなんだけどオマケってな感じなぐらい、世相を描いてる部分の方が面白かった。
一代目の警官は戦後すぐの闇の混乱期、二代目は左翼活動が活発になった時代の、3代目はバブルはじけた辺り。そういう時代を警察という組織から見つめていくという構想は激しく面白い。祖父な巡査は駐在さんを目指していたが、管轄の寺の塔が火事になりそのどさくさの中で鉄道に魅かれて死んでしまう。事故か?他殺か?自殺なのか?職場放棄して自殺ということで事件は片づけられてしまうが、その息子は疑問を抱き続ける。そしてその真相を突き止めたい思いから彼もまた警官を目指す。時は左翼活動まっただ中の時代、優秀な頭脳を買われて北大へ潜入入学する。日本赤軍の監視役の仕事を続ける中で精神をやんでしまう。初心に帰り父の死の真相を突き止めようとしたのだが、管内で起きた事件で、彼は殉職。その息子もまた父のあとを追う・・・そして真相があきらかになるのだが・・・ミステリ仕立にした辺りで失敗というか、そこもっと面白く出来たのに惜しいよ。という不満は微妙に残ってしまった。
異なる世相の中で生きる警官の三世代記として、もっとそれぞれにボリュームがあった方がより面白かった。それぐらいもっと読みたいなぁという不満が残るという点ではいい小説ではあると思う。
・・というわけで、これ以上書くこともないのでチベットでもヲチ。
◆一日一チベットリンク運動/Eyes on Tibet
○Shinya talk: 藤原新也
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php
『西蔵放浪』を書いていた藤原新也はナニいってるかなと見に行った。2008/03/15(Sat)の日記を読んでください。
そういえば私がはじめて西蔵なるものを「見た」のはこれがはじめてだったかもしれない。
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マニ車というのがすこぶる欲しかった。懐かしいなぁ。
こういうの↓
http://portal.nifty.com/2008/02/06/c/
生活に生かしてみたマニ車だそうです。
ロザリオとかこれでやったら楽です。告解で神父に「ロザリオ一環!」とかいわれたらこれぐるんぐるん回すの。いいよねぇ。