エロイカより愛を込めて

夕方、一輝師匠に進められた書物を探しにいく。しかし伊坂さんや絲山さんの名前を忘れてしまい無駄足だったうえに『聖なる侵入』もなかった。創元推理文庫の品揃えが悪い。鍋物の薬味のような名前の「カボス」という本屋はでかいわりに使えないぞ。
・・というわけで、何故か手にして帰ってきたのは『エロイカより愛をこめて』の31巻。30巻が家の四次元下で発掘できないので話の筋を忘れてしまったが親父ギャグなこの漫画も懐かしいです。オヤジしか出てこない漫画っていうのもすごいなぁ。エロイカはわたくしがまだ女学生だった頃から連載しているわけで、少佐は本当はいくつなんだろう?

エロイカより愛をこめて (31) (プリンセスコミックス)

エロイカより愛をこめて (31) (プリンセスコミックス)

エロイカについてははるるさんが以前エントリで書かれていて、コメントしようと思っていたんですが、つい時機を逸してしまいました。

エロイカ
http://d.hatena.ne.jp/nihongo/20050626 

そもそもこの作品の出会いは「LED ZEPPELIN」のメンバーをモデルにしている漫画がある。というミーハーな動機から手に取ったという按配です。当時はまだドケチ虫のジェイムス君はジミー・ペイジにそっくりにやせていて普通でした。当時のロックファンの間ではジミー・ペイジはけち臭いというイメージが何故かあって、禿げ=リッチー・ブラックモアと双璧のネタ的存在になっていましたね。ジョン・ポール・ジョーンズの影が薄く、終いにはいなくなってしまいましたが、やはり青池保子さん的にはどーでもよかったんでしょうか。『イブの息子達』はエマーソン・レイク・アンド・パーマーELP)のメンバーがモデルになっていて、ロックファンの間で非常に人気のある漫画家さんでしたね。
わたくしは昔ドイツに行った時、ロマンティッヒ・シュトラーセを行き当たりばったりにナニも考えず旅行していました。街道バスの経路にエーベルバッハという町があることを発見。「こ、これは少佐の故郷ではないのか?」と途中下車し、その町に泊まったことがあります。なんというかナニもない街で街の中心にいわゆる旅籠というのがふさわしい宿屋を見つけたのですが、その宿屋が中世からの歴史があるとかで、壁に絵なんぞも書いてあるいかにもな様子が気に入り、まぁそこに泊まるか。と、泊まりましたよ。ドイツらしくメルヒェンな調度品に囲まれたホテルの部屋はかわいかったのですが、泊り客が我々しかいない気配。何故かその夜、うなされましたです。幽霊がいたのかもしれないです。しかし名前が同じというコトで少佐とはナニも関係がない。当然か。しかしその後、この街と少佐の関係が密接になったらしいです。
で、はるるさんいわく・・

ただ今、連載再開後の『エロイカ』を読みたーい!と思っております。どなたか貸して
くだされ。(などと、こんなところで言っても仕方ないのだが。)

 私が贔屓している部下Aはどうなっているかも気になります〜。

A君は相変わらず少佐に翻弄されています。東西の壁崩壊後、エロイカの興味は東欧美術にシフトされていて正教会ネタが沢山出てくるあたりも面白いですね。世界遺産の旅漫画という感じですか。最後の巻はラヴェンナが出てきたので懐かしいです。