カトリック・典礼

「芸術家への手紙」2

今回の個所は、キリスト教芸術のまとめですね。美術に限って言えば中世〜近代まで西ヨーロッパの美術はキリスト教美術と同意であると言えるでしょう。ほとんど例外なくといっていいほど、美術と名のつくものはカトリック教会が担って来た。東方ヨーロッパで…

福音と芸術との間の豊かな関係

6 実際、本当の芸術的直感すべては感覚が感じるものを越えて、現実に浸透し、隠された秘義を解釈するように促します。それは人間の精神の深いところからわき出て、そこで自分の生活の意義を与える希望が美と事物の神秘的な一致の移ろいやすい認識に伴います…

受肉したみことばの神秘の前の芸術

5 旧約聖書の律法は名に見えず、表現できない神を「彫像あるいは鋳像」(申27,15)で象徴することを明確に禁じています。なぜなら、神はすべての物質的な象徴性を超越しているからです。「私はあるものである」(出3.14)。しかし、受肉の神秘の中で、ペル…

芸術家と共通善

4 実際、社会は、科学者、技術者、労働者、専門家、信仰者、教師、父母を必要としているように芸術家を必要としています。彼らは「教育」という最高の芸術の形態へと向かう人格の成長と共同体の発展を保証します。すべての民族の広大な文化的領域において、…

美の奉仕に招かれた芸術家の召命

3 有名なポーランドの詩人キプリアン・ノーウィトCyprian Norwidは次のように書いています。「美は熱狂を通して労働へ、労働は我々を再び立ち上がらせるためにある」(3)<訳注:ここで「再び立ち上がらせる」と訳したrisorgereは「復活する」、「再生する…

芸術家の特別な召命

2 必ずしもすべての者が言葉の特別な意味で芸術家であるように招かれているわけではありません。創世記の表現に従えば、すべての人間に対して、自分の生涯について創造する役割がゆだねられています。ある意味で、人間は自らの生涯を芸術作品、すなわち傑作…

創造者である神の似姿である芸術家

1 神が創造のはじめにおいてご自分の手になる作品をご覧になるその情熱を直感できるのは、美の天賦の創造者であるあなた方、芸術家をおいて他にいません。この感覚のおののきは無限にあなた方の目に輝き、あなた方は、いつの時代の芸術家もそうであったよう…

「芸術家への手紙」 ヨハネ・パウロ2世

この世界に賜物として作品をささげる芸術家としてその創造的仕事を通して美の新しい「顕現」を求めるために人生をささげている人すべてに。「神はご自分の作ったものを見、よしとした」(創1.31)

ヨハネ・パウロ2世の「芸術家への手紙」1

この手紙はヨハネ・パウロ2世によってカトリック教会の全ての芸術家に伝えられたメッセージです。 ローマのフランシスコ会修道司祭、伊能哲大神父が以前、翻訳して下さったものですが、どこかで公開しようしようと思いつつ手元に暖めていたものです。教皇ヨ…

バチカンの紋章が変だ 期間限定・教皇空位の紋章

ヴァチカンサイトのトップ頁の紋章が変えられている。 http://www.vatican.va/ 実は画像もひろってきたんですが、著作権とか色々あるといけないので、ここで説明しますと、二つの鍵の真ん中にパラソル傘のごときもの、そして2つの鍵。通常のバチカンの紋章…

教皇選挙 Electio Papalis

教皇が亡くなられ、ローマは今、ヨハネ・パウロ2世の葬儀と教皇選挙の準備に追われて慌ただしいようです。現地の方が色々と状況を教えて下さいました。 お葬式は今週末(金曜日ごろ)になるだろうとのこと。コンクラーヴェも加えた正式な日程は本日発表され…

バーチャルリアリティとしてのキリスト教文化

正教会(ギリシャ正教、ロシア正教)やカトリック、聖公会(イギリス国教会)、ルーテル教会(ルター派)などではこのように一年をかけて典礼中に福音書を読む。それをバーチャルに体験出来る。そういうシステムがあります。特にこの聖週間は、枝の主日のエ…