奄美大島の災害その後 義捐金とか

奄美大島を襲った大雨災害は奄美群島未曾有の災害となった。

本土ではなく離島のような比較すると低い標高の土地で起きるこのような断続的に大量の雨が降る降水は珍しい。

とはいえ、奄美大島琉球諸島の中では最も高い700メートル弱の山を持つ地形(例えば沖縄などは500メートル台の山に留まる)で特に今回被害にあった住用町はその険しい山が海岸線まで迫り海に落ち込んでいるその谷間に存在するという集落で許容量を遥かに超える雨量がふればひとたまりもない。

どのぐらいの雨量だったかについては予報士さんが詳しく書いているが日本「豪雨史」上最悪だったそうだ。

▼チーム森田の”天気で斬る!”ー豪雨史上、最悪の奄美豪雨
http://rd.yahoo.co.jp/rss/l/blog/myblog/rss2/item/*http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/59971763.html

現在、奄美群島は晴れ。雨も上がり復興活動をしている最中。豪雨の爪あとがどれくらい酷かったかについては様々なブログやメディアで伝えられている。痛ましい限りだ。この災害で3人の命が失われた。過疎化した土地での災害ゆえに人数は少ないが、4日過ぎた今もまだ孤立している人々が200人ほどいるという。

私の知り合いが奄美入りしていて昨日現地からメールを送ってくれたが、彼女の家から飛行場に向かう橋がぶっ壊れて飛行機に乗れないので帰るのが遅れるとのこと。一番酷かった被災地からは離れているはずなのだがそういうところでも被害は酷かったのかもしれない。

以下様々な現地情報。

南日本新聞 特集 奄美豪雨http://373news.com/_kikaku/amami_gouu/index.php?storyid=27468#news

奄美上空ルポ…土砂に埋まる島、茶色の海
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101022-OYT1T00489.htm

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101022-OYT1T00489.htm

地元議員徳田毅氏も現地入りしてレポートをしている。けっこう生々しい光景が映し出されていて現地が如何に大変かがよく判る。
▼徳田たけしオフィシャルブログ 災害視察
http://ameblo.jp/tokuda-takeshi/entry-10684350269.html

徳田氏は親父がかの有名な徳之島出身の徳田虎雄。鹿児島で育ったというたけし氏にとっても奄美群島はなじみの深い土地でもあり愛着があるので動きは早い。いち早く自民党内に対策委員会を設けて動き回っているようだ。
日記によると社民党の阿部議員も現地入りしたそうで挨拶を交わしているのが報告されている。こうなると党がどこだなんだと関係なく、島のために動く人の連帯めいたものが生まれていく。そういえば基地反対デモのときもそうだった。保守と左派が共に反対運動に参加していたが、島の政治ってのは判りやすい。

政府はこの災害に激甚災害指定をするか保留だそうだが、こうした政府のおっとり刀の姿勢に対し批判の声も上がりつつある。

世に倦む日日 政府の奄美への無関心と報道の黙殺 - NHKが教える「新しい公共
http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-400.html#comment2037

世に倦む日々のブログ主さんが奄美のニュースを見ていて、政府の責任を問う声が少ないことに疑問を呈している。

被災地である現地と、テレビでそれをネタとして見る東京が切り離されている。そして、その東京の空間では、国会は開かれても奄美の問題は議員に取り上げられず、仙谷由人が陳謝問題でバタバタ騒動する話のみが政治ネタとして報道されて終わりなのである。永田町は奄美から切り離され、奄美の災害は外国で起きている問題のようだ。

このような視点を持たずに漫然と見ていたんだが、そいや淡々と現地情報を流していたな。わたくしは奄美は身近なので「外国で起きているよう」には感じなかったが。

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要旨としては今の政府のあり方は大層ネオリベ的で、こうした災害でも民間の底力的なものを報道して今後自己責任的に解決させようみたいなそんな動きがあるという話か。

ただ奄美群島というのは昔っからオミソ。徳田氏みたいなすごい人が出てこなかったら見棄てられ続けたようなそんな所であり、鹿児島県も群島は荷物的、かつては露骨な差別まであったという扱いなので、自主的に動くことに慣れすぎているともいえる。島民の結束は強い。民主政権になってから補助金も大幅に削減、自治体としては激しくびんぼーなのでインフラ等の復興ではかなり大変なことは予測される。

激甚災害指定は国家がそうした復興援助予算を出すということに関わるのだが、現地入りした政府関係者は今のところ判断保留だそうだ。最近では台風9号被害で神奈川県の村が適用されているが、その時の被害に比べると規模はかなり大きい。調査を待って決定されるということだが、どういう判断を下すのかは要観察ではある。ただ予算をつけることに慎重なのは大切なのでこのことを以て今の時点で政府への批判は出来ないとは思っている。動きが鈍いとか色々あるようだが、今までの動きと比してどうであったかなどもよく判らんし。

ただ、ナニかと孤立してきた奄美群島では島民の結束は強く島外在住の島出身者なども支援を惜しまない為に寧ろ本土の他の土地よりもある意味恵まれているとは言える。今年台風9号が襲って被害にあった神奈川などの村のことを覚えている人はどれだけいるのかとは思う。

閑話休題

今回の奄美災害で大活躍したのは奄美のローカルFM局やツイッター

▼豪雨の奄美、地元FMフル回転 被災者、方言で励ます
http://www.asahi.com/national/update/1023/SEB201010230047.html

奄美はこの災害で情報手段が途絶えてしまった。離島の常なのだが台風などでも情報は容易く遮断される。停電し電話線が切れてしまうことなどざら。電話、テレビ、ネット情報などは使えなくなる。情報の孤島化するのだ。私も台風時に停電、電話線駄目化した時は唯一通じるケータイから台風情報を得ていたが、今回はそのケータイ局もやられた。こうなると情報は入らず、非常に心細い。ラジオを点けてみたが島外からの電波は風雨に妨害されているのか弱すぎて雑音ばかりであった。災害時にラジオなんて使えんじゃないか。というのが離島の実情。

こういう時、現地ラジオ局こそが生きてくる。奄美のFM局はそのドローカルさを活かし24時間体制で災害情報、重要なお知らせ、連絡事項などを流し続けた。これはありがたかったと思う。うちの島にはそういうのがないんで役場の方が台風時にもかかわらず役場に張り付いて情報を有線で流していた。この人、家に帰らなくていいの?と逆に心配になったけど、有難かった。

こうした動きに加え、現地から発信される情報をキャッチした人々がその情報をツイッター上に流していた。#amami タグに流れるTLは刻々と入る情報がRTされ、今一番必要なものはナニか?とか、今どういう状況であるか?とか様々な支援情報などがどんどんと流れていて参考になる。島外で家族を心配する人や、或いはなんらかの助けをしたい人などにはいい情報ソースになっていた。

更に奄美お助けの為のwikiなども立ち上がり、島内の復興情報や義捐金やチャリティ情報なども紹介されている。

○1020amami @ ウィキ
http://www16.atwiki.jp/1020amami/

義捐金の受付も開始された。はじめは九州沖縄地方のコンビニでやってるとかそんなのばっかだったが、青年会議所義捐金の受付を発表。

奄美大島青年会議所義援金の口座
奄美大島豪雨義援金 代表者 安永香織
奄美大島信用金庫
本店(普)1198309

奄美大島信用金庫に開設してしまうところが島人だな。本土の金融機関からだと大変に不便である。手数料が高いんだよ。ゆうちょにしてほしかった。

義捐金情報追記
奄美市奄美災害対策本部が義捐金口座を開設準備中だそうです。こちらはダイレクトな災害復興資金になるんじゃないかな?離島の工事費用は割高なので援助はかなり助かると思う。
あと赤十字義捐金準備中とかいう情報も入って来ています。
いずれも発表あり次第追記します。


赤十字社のが開くまで待つか下記チャリティに行くかどっちかだな。

追記 日赤来た

日本赤十字社鹿児島県支部は、平成22年10月20日奄美地方における大雨により被災された方々の支援のため、義援金を下記のとおり受け付けています。
 お寄せいただいた義援金は、県に設置される災害義援金配分委員会を通じて被災された方々へ配分されます。
義援金名・受付方法等】

(1)義援金名  10月20日奄美地方大雨災害義援金

(2)受付方法
  ・銀行名   鹿児島銀行 鴨池支店
  ・口座番号  普通口座 664155
  ・加入者名  日本赤十字社鹿児島県支部 支部長 伊藤祐一郎
  ※銀行窓口にて「10月20日奄美地方大雨災害義援金」である旨をお申し出ください
  ※受領証の発行を希望される場合は、その旨を日本赤十字社鹿児島県支部へお申し出ください
    〒890-0064
     鹿児島県鹿児島市鴨池新町1-5
     日本赤十字社鹿児島県支部 組織振興課 義援金担当者あて
     TEL099-252-0600  FAX099-258-7037
     (住所、氏名、送金日、金額等をご連絡願います)
(3)受付期間  平成22年10月25日(月)〜平成22年11月30日(火)
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00001863.html

一ヶ月くらいなのでよろしく。

鹿児島銀行なのが鹿児島県民だな。重ねて言わせてもらうがゆうちょはないのか?

以下は東京でやるチャリティコンサート。島唄だそうですよ。

奄美大島応援チャリティ・イベント開催のお知らせ
http://kizukiminami.com/information.php?PHPSESSID=12cc8aba5303e8762bffe55d0b3dbb28#id214

2010年10月30日土曜日 
開場:午後14時30分  開演:午後15時ー16時
東京都港区虎ノ門2−5−10 ポニーキャニオン 1F イベントスペース

【入場料】2,000円(税込)

申し込みはメールでして下さいとのこと。
興味ある方は上記サイトにアクセスしてください

今後をまだまだ見守り中。

現在、南の海上台風14号が発達してじりじりと北上を睨んでいる怪しい動きをしている。雨で痛めつけられた山間地域が再び台風に見舞われたらと思うとぞっとする。昨年台湾で起きた深層崩壊の悲劇を思い出してしまうからだ。あの時も台湾では度重なる台風襲来で思いもよらぬほどの大量の雨が降り注いだことが悲劇を産んだ。
台風14号の動きは要観察案件である。

また復興活動で心配なのがハブ

ハブは怖い。特に奄美のハブは凶悪。通常でも雨上がりは気をつけろなどと聞くが、山から流されてうようよと低地に這い出てくるからだそうだが、今回はただでさえ夏に大量発生してたとか何とかで多そう。復興の為片づけしている物陰などに潜んでいるかと思うので注意してください。

以下の専門家の智慧などをよく読んで対処してください。
○ハブログ
http://harahabu.blog106.fc2.com/blog-entry-458.html
★ハブ対策「ゴミ箱による捕獲方法」
ハブによる二次被害を防ぐ為の智慧です。

怖い・・・・・・ハブ・・・・・。

◆◆
そいやわがギョーカイのカリタスも動かんかな?
台湾のときはカリタスに送ったじょ。奄美カトリックも多いんだからさ、ここぞとばかり動くのがよいと思うの。