徳之島、普天間移設反対運動の背後にある島民の思いと沖縄の反対運動を応援すること

先週、金曜日。16日。島は浜下りという行事があった。奄美や沖縄の琉球群島は旧暦のこの三月三日に「浜下り」を祝う。海は大潮となり普段は海の下に隠れているサンゴ礁が姿を現し、干潮時にはリーフまで歩いていくことも出来る。うちの島ではこの浜下りを「さんがちさんにち」と呼び、子供の節句として祝う。沖縄では女性の祝いとして清めの式を行うところもあるようだが、うちの島ではその年に生まれた子供の息災を祝う。浜で一族が集まり食事をする。ご先祖にはよもぎ餅が供えられ、この時期になると島人からよもぎ餅を貰うんで、ああ、よもぎ餅食べたからもうすぐ夏が来るなぁなんて思ったりする。島人は「浜下りのあと夏が来る」などと言う。

沖縄ではシーミー(清明)の祭りをこの日に祝う所もある。先祖供養の祝いで島外に出た人が帰省して祝ったりする。うちの島でもこの日、墓を清める人の姿を沢山見かける。浜下りの日は役所も休みになる。商店街も軒並み店を閉めて浜に行く。島をあげてのお祭りなのだ。

その「浜下り」のあった2日後の日曜日、徳之島で普天間基地反対運動が行われた。

報道によると、15000人集まったそうだ。

27000人の島で半数以上の人数である。もっとも奄美群島からも集まってきたそうだが、島の交通の便(上下それぞれ一日一便の船と70人乗りの飛行機が4便程度)を鑑みても、島外からその日に来ることが出来る人数は限られている。島民だけで10000万人以上集まったとするとかなりの数である。寝たきりレベルの高齢者も多いこの群島でその数は驚きだ。10000ぐらい来てくれたらマジにいいよなぁ〜などと言っていた主催者が逆に驚いている始末である。配ったチラシも足りなくなってしまったそうだ。それくらい関心があったのだろう。

こんなかんじ↓
http://www.tokunosima.com/tida100419.html
島んちゅだらけだ。すげー。うちの町長も行ったのかな?
M神父も行ってたりして。

何故こんなにも集まったのか?何故これほど反対が多かったのか?徳之島出身のsyomuさんが分析していらした。
これはぜひ、読んでほしい。

○凍てつく南島
http://d.hatena.ne.jp/syomu/20100418/p1
■「米軍基地徳之島移設断固反対1万人集会」があれほどの人数を集めたことを冷静に考えてみる。

これに関して色々書いたんだけど消した。やはり徳之島の人の言葉を直に聞いてほしい。読んでくらはいです。


ところで、世間では徳之島案はどーも無理筋っぽいかも?な雰囲気がある。
朝日新聞ぐらいだ。徳之島がいいのに的なのが見える報道をしているのは。

こんなんとか↓
普天間移設、徳之島に正式要請へ 地元は反発、難航必至
http://www.asahi.com/politics/update/0419/TKY201004180309.html

産経と比べると真逆ですごいぞ。どっちも極端で全然信用してないけどな!!!!!

沖縄普天間基地問題をずっと追って来たfinalventさんがその辺りを分析していた。
finalventの日記
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20100419/1271642784
■事態を冷静に見れば、鳩山政権はまだ詰んでいない
「で、当面は徳之島案が通るのかに絞られるが。
可能性としてはまだ詰んでいないということであって、実質的には、終わったと見てよさそう。」

うーむ。

沖縄固定化という最悪の道が見え隠れして来た。

さてわたくしは、もともとが軍備に関しては右翼思想なので、日米同盟重要。台湾有事は備えとくべしな人間なのだが、finealventさんの日記のコメにも書いた通り、その方向を度外視して、沖縄の運動を応援したくなっている。この気持は先日、日記にも書いた。

徳之島運動に関して一部ではあるが、沖縄の人からの批判の声も聞こえる。

「負担を何故分け合ってくれないのか?」

当然の声だと思う。
沖縄の基地集中に関しては上記のようなウヨ考えの私でも以前から[これはひどい]と思っていた。

徳之島の運動を応援しながらも「では沖縄はどうなる?」という逡巡は常にある。それは徳之島運動を応援している人たちからもよく聞く声でもある。

奄美と沖縄は、本土から離れた兄弟のような島々であり、本土よりずっと互いが近い。歴史の中での痛みを多くの部分で共有している。しかし、この奄美と沖縄は、本土やアメリカの政治的意思によって繰り返し分断されて来た。

私はタビンチュなんでここいらの島々なんてみんな同じにしか見えない。沖縄と奄美は違うなんて言ったって本土人から見りゃ実は同じっぽい。グラデーションでちょっとづつ違うけど。遠目に見りゃ同じ。だからこれらの間に分断があるなんてのはなんか変なんじゃね?と常々思っていたり。

今、再びその分断が意識レベルで起きるのは、琉球の未来によろしくないなどと、ついつい考えてしまう。
なんか徳之島の運動を保守が応援してて、沖縄の運動をサヨクが応援してるっぽいみたいな分断ね。なんか、やだなーと思う。

二つの選択がある。
徳之島が民主案を呑むか、沖縄と連動し、ともに戦うかだ。

私は後者を選びたい。

まーそもそもが、徳之島案だって沖縄にもうにゃうにゃを作って、徳之島にも分散とかナニそれ?バリューセット?あ?状態だし。

サヨク脳と言われてももういいです。すみません。本土受け入れてくれりゃ一番だけんど、あり得なさげだし。

そーいうわけで、今度はこっちをヨロ↓

普天間移設 県民大会は4月25日、読谷村運動公園
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-159426-storytopic-53.html
米軍普天間飛行場移設問題をめぐる県民大会の開催に向けた県議会の各派代表者会議が18日、県議会内で行われ、4月25日午後3時から読谷村運動公園で開催することを決めた。
 大会名は県議会意見書に基づき「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」とする。事務局長の新里米吉県議は「10万人参加を目指す」と述べた。
琉球新報電子版】

25日かぁ・・・今、父ちゃん母ちゃん来てるから、行けないんだが。
ついったとかで援護射撃するかにょ。#futenmaで応援してくださいです。