正しい社会主義の光景 大学ギョーカイにおける派遣切り 

琉球大でこんな呼びかけがあった模様。

▼大学等非常勤講師ユニオン沖縄★ : 座り込みと支援のお願い 琉大学生有志より
http://hjkunion.exblog.jp/9443778/

おお。学生さん達が社会主義活動してるな。流石、左の強い沖縄である。

個人的には既存の左翼馬鹿が嫌いで、代々木共産党社民党のいるのはみんな口を開けば「けんぽ〜くじょ〜」などといっている馬鹿ぞろいぐらいの、人のことを馬鹿とは言えないぐらいの偏見を持っているのであるが、それは日本の戦後左翼政党がどーもへんてこな方向(日本の軍事化を否定するわりに北朝鮮や中国やソ連のような軍事国家にすり寄っている謎の平和主義とか、国内の労働問題そっちのけで平和、靖国反対とかいってるとか、既得権手放したくないだろ?な組合とか)にいっていて信頼していなかっただけで、ネオリベの竹中へいぞーのほうが実はもっともっと嫌いである。とりあえず辻とみずほと竹中と小泉は殴り倒したくなる。(共産党の方はそこまでアクの強いのがいないんで判らん。)ま、ぬるま湯な日本で革命のごとき暴力に巻き込もうなんて主張してる好戦的な思想に魅かれるくせに平和などといってるような馬鹿がいちばん嫌いなんだが。そういうのは今の中国や北朝鮮の方が必要だとは思う。

しかしこの不景気、企業の論理で労働者がひどい目に遇っている時代こそ、社会主義がちゃんとしないと駄目だと思うのですな。外国のひも付きでない社会主義ね。暴力革命ではない社会主義

そゆわけで、いきなり説明もなく非常勤講師(派遣)が切られたり、授業が削減されたことに怒った学生さん達が立ち上がったというのは応援したいものです。

大学ギョーカイもご多分に漏れず派遣(非常勤講師)の立場は大変に危ういものである。しかも少子化で若者が減ってきているのと、馬鹿みたいに大学乱立させた性でとにかく大学経営そのものがじり貧。企業そのものがつぶれそうであるという今の日本ではどこでも見られる現象下にある。しかも文科省の馬鹿どもが書類仕事を増やしたり謎の要求を色々大学にするので専任の教授達は自己研究する暇すらない。観察してると本来、教務科なんかがやっていたようなお仕事までやっているようである。学生募集のための営業、就活等に時間をとられている。教授のリソースが無駄なことに使われているんである。自由な立場の非常勤講師は現場に密に入ることは出来るが、こちらも一週間で働ける時間上限というのがあり、週一回程度しか受け持つことが出来ない。
かくして大学の質を保つこと自体も難しくなっている上に、財政難。学生達が不安になるのも無理はない。学生は質の高い教育を受ける権利がある。その権利のために立ち上がろうとするのはまことに正しく社会主義してるなぁと感心したんである。

非常勤の立場はすごくあやうくて、他人事ではない。専任に比して大変に低賃金ではあるが、それに関しては介護士とか大変なお仕事の方々に比して全然マシではあるし、自由な時間があるということで相殺は出来るモノの、専任と比べると激しく安い。ただし専任に課せられた変な仕事の多さを思うとその格差もむべなるかなと思う。しかし、1年契約でありいつ切られてもおかしくない不安定さが常に存在する。この光景も正社員と派遣という構図と同じである。

不安定に対するセーフティネットが機能していないと怖いギョーカイです。

そゆわけで学生さん達を「陰ながら」応援することにしました。