ナチ司教ネタ。イタリアでの騒ぎについて
イタリアにしばらく留学していた友人司祭はイタリア状況ヲチをしていたりしているようで、イタリアにおける先のピオ10世会問題の状況を教えてくれた。
なんでも、アブラハモビッチとかいうピオ10世会の司祭が同じように「ガス室はなんてないよ」などと言ったとかで、イタリアでも吹き上がっているようです。リッパブリカなど左翼系の新聞がここぞと叩きまくっておるようで、ナニかイタリアもすごいことになっている模様。いやはや。
教えてもらった記事を早速ググって見た。
▼Prete lefebvriano: "Camere a gas per disinfettare"Ma la sua comunità: "Posizione personale"
http://www.repubblica.it/2009/01/sezioni/esteri/benedetto-xvi-29/prete-lefebvriano/prete-lefebvriano.html
ガス室がうんたらとのたまった、アブラハモビッチ君の記事。イタリア語、そんなによくわからんので、「ガス室」とかぐらいしかわかりません。
▼Il Vaticano: "Chi nega la Shoah ignora anche la Croce di Cristo"
http://www.repubblica.it/2009/01/sezioni/esteri/benedetto-xvi-29/vaticano-shoah/vaticano-shoah.html
「Shoah(ホロコースト)を否定することは、キリストの十字架を否定することだ」
・・・・とバチカンの声明がでとるようです。バチカン、かなり腹を立てています。
この記事に問題発言のアブラハモビッチ神父がでてますが、名前からしてユダヤ系東欧人?マルガリータな頭にスータン萌え・・ではなくて、やはりGIカットか?
リッパブリカはとにかく左なのでここぞとばかりに教会が嫌いだから叩きまくるだろうけど、流石にバチカンの声明を見てもバチカンからして怒ってるし頭抱えてしまっている模様です。
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さて、日本では古い典礼こそ正統という主張に、呆れたようなクズミサにいいかげん腹に据えかねた人々が集っているような会になっていますが、欧州ではそんなものではない、王政復古を狙ってるような人々とか、政教一致でカトリックの厳格な国家を建設するのだ!みたいなイスラム原理主義みたいなのとか、白人こそが素晴らしいなどと言い出しかねないようなのとか、ファシズムな人々とかの巣窟などと見られているようです。
とにかく絵に描いたような極右。ベルルスコーニレベルに極右。それくらい危険思想な人々が集っているらしい。
よく考えたら暴言吐いた歴史修正主義司教は現在アルゼンチンにいるようですがそのルートって・・・・な?ナチス?ローマ・カトリックがナチの高官を南米に逃がしたって話がありますが、それみたいです。
そういう黒い印象が付きまとうので、危険視されているようです。
まぁ、海の向こうの欧州では、カトリック勢力はどちらかというと右派が多く、潜在的に右翼的なのだそうだ。だからピオ10世会のみがそうであるわけではないようだ。例えばオプス・ディなども右派が多いらしいっす。だからダビ公(ダヴィンチコードな)にいじめられた模様。
ただ、ここまで極右というか、右翼通り越して、ピヨピヨにKYなのはやはり問題である。
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さて、例の問題のナチな司教、破門なんぞなかったと主張している。
○Comments by Dr Marks
http://d.hatena.ne.jp/DrMarks/20090129
■ ナチのガス室など夢じゃ夢じゃ―破門? 破門も夢じゃ夢じゃ
マルクス博士が司教の映像と関連記事載せていたので。紹介。
ずいぶん前からピオ10世会の間では「破門はなかった」「無効」ということがささやかていたようです。今回も破門の解除によって、やはり「なかったんだ!」とか喜んでいたり、「ほらね。無効だった」と喜んでいる人いるみたいです。
まぁ・・・お気持ちは判らなくもありませんが、マルクス博士がコメ欄でも開設していましたが、残念ながらイタリアでも、「無効」ではなく単なる「解除」と報道されているということです。また、バチカンのサイトでもイタリア語で、無効という言葉ではなく、解除という言葉が使われていて、その違いはあきらかなのだとのこと。確かめたい人はバチカンサイトでも行ってくださいです。
そしていまだ秘蹟の執行は出来ない状態。聖職停止処分は解かれておらず、依然として「教会の一致、第二バチカン公会議の精神を受け入れることができるか?」という問題を突きつけられている状態だそうです。
・・・以上が友人司祭に教えてもらった状況です。
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ブクマコメで・・
Mukke :これでヴァチカンへの誤解は解けたけど,俺,ヴァチカンってもっとスマートでクレヴァーな連中だと思っていたよ……
・・・というのをいただいたんですが、ほんとに今回の杜撰な事態にはあんぐりです。
スマートでもなくクレヴァーでもないこの状況。友人司祭も「こういう事態になることを予測できなかったのがおかしい」と頭をひねっていました。そこまで馬鹿なのかバチカン??もっと狡猾で、マキャベリストだと思っていたのによ。
そういうわけで「実は、ピオ10世会を野放しにするとこんなにトンでもない事態になるということを世に知らしめる為の、肉を切らせて骨を絶つ作戦」とか考えてみましたが・・・ありえないっすな。
革新的方向にカオスになりすぎたカトリックギョーカイの困った事情により、復古的なものを求める信徒が増えはじめ、一種のシスマ化している状況をなんとかしたいというバチカンの意向があったとは思うのだが。
リベラル方向にぶっ飛ばしている人々も実は反省してもらいたいなぁとは思うんだが。。。。こんな状況じゃぁそれもいえなくなって参りましたな。
苦悩するベネディクト16世に同情します。↓
○■Tant Pis!Tant Mieux!そりゃよござんした。■
http://malicieuse.exblog.jp/10266845/
■大丈夫か、おいっ、しっかりするんだっっ!
ま・ここっとさんとこに疲れたベネディクト16世の顔が出ていますよ。
祈ってあげてくださいです。
◆◆追記
アブラハモビッチ(かなり馬鹿)神父の超弩級な破壊的言論についてマルクス博士が紹介していた。
○Comments by Dr Marks
http://d.hatena.ne.jp/DrMarks/20090131/p1
■ ペル ディスインフェッターレ! 殺菌消毒のためじゃ! ユダやんは、ばい菌だろ? だって(新たな時の人)
いやはや。頭痛がします。
◆◆更に追記
日本のピオ10世会の司祭がブクマで晒されていました。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//blog.goo.ne.jp/thomasonoda/e/5fc34d2a23792fa2c5180173dc61a811
元のピオ10世会の某司祭のブログは(怖いから)行かないようにしていたのと、まぁ正直、気の毒かもしれないなどと思っていたので、ここで紹介するつもりはなかったので、ブクマのほうを紹介。
陰謀論が嫌いな、理を求めるがゆえに恐ろしいモヒカン族が多いはてなー族に見つかってしまったようです。たぶんピオ10世会でググって読まれたんでしょう。こんな記事よく見つけたなぁと感心しましたが。
国連は世界平和のための誤った解決:国連は共産党が計画したもの
うーん。
イルミナティとかフリーメーソンという単語も散見できますが、やはりピオ10世会にはユダヤ陰謀論とか根強いようで。
うーん。うーん。うーん。
スターリンは嫌いだが。。。う〜ん。