産経新聞の一面は確かにすごい・対馬問題とか

風邪が長引いている。どーも熱が下がらず、ついに痰がらみのせきが出ておる。あまりに治りが悪いんで医者に行った。「ただの風邪だと思います」といったら「ただの風邪ですね」と応えてくれましたです。
ただの風邪の癖に困ったもんである。
そんな風邪でボーっとなった朝に再び新聞を手にとってしまう。
第一面には対馬の危機。これか。Prodigal_Sonさんが言ってたのは。というか昨日からの連載で「産経だしな・・」と書かれている内容をスルーしていたんだが、今日は真面目に読んでみた。
確かに対馬が今韓国人にとってブームらしく、大量の観光客が来ているという話は聞いていた。しかし韓国資本が入り込んであまり対馬には恩恵はない。韓国人のマナーは悪く、対馬の自然を荒らすとか、自衛隊の施設の付近を韓国人が土地を買ってホテルを立てる予定だとか色々危機感が書かれている。

離島は他国の脅威にいつでも晒されるんで他人事ではないし、なになになに?と興味深く読んだが、正直、なんだ。沖縄と同じじゃんか。・・・とか、ちょっと思ってしまいましたよ。
やまとんちゅが土地を買い漁ったり、基地の近くに土地買ったり、本土資本のホテルなどは来るがうちなーには恩恵がない。観光客が大量に来たお陰で沖縄の自然環境はなんだか悪化した・・というのと似てるなというか。
確かに国防の点でちょっと懸念する。でも、それ以外の島外の資本の問題や観光ブームについて対馬に見るような外国人だと驚異、沖縄に見るような日本人なら恩恵のおこぼれがあるからいいだろみたいな非対称性はどうなんだ?
まぁ、我が島も観光の島だが、ブームによって大量の観光客が押し寄せた時代と、沖縄ブームで客も来なくなり閑散としてる今を比較して語る島人の話だと、あのブーム的バブルな時代はやっぱり異常だったそうだ。でも人が来てくれるのは嬉しい。でも、色々な人が来ると島が落ち着かず、島が荒れる。今の方が落ち着いていていい。でも貧しくはなったね。というジレンマなど、複雑な気持ちがあるようだ。
対馬は我が領土」とかほざいてる韓国の議員がいるらしいが、麻生総理はそれについて産経さんから鼻息荒く聞かれて、「議会で決定してるわけじゃなし」と一蹴したそうだ。

まぁ、離島的に他人事ではないし、半ば不安を持って見守ってしまう現象ではあるが、今のところは「観光ブームならもっと島人達に恩恵があるといいのに」とか、このブームを一過性にしないために守るべきものは守った方がいいとか、寧ろ韓国の観光客と地元との関係性がよい方向にいくといいのになと思うぐらい。
もっとも、韓国が一丸となって「対馬は我が領土」と言い出したら、わたくしも韓国に怒るけどね。
第一、産経の記事は「はじめに嫌韓ありき」な煽りなんで、反対意見などもあるんじゃないかとは思う。どれぐらい現場の声が取捨選択されているのか判らない。

にしても一面のほとんどが対馬の危機で、その横の特集が中国についての連載記事。その記事の下にはあの素人臭いょぅι゛ょ漫画。産経新聞ってなぁなんか紙面そのものがわかり易すぎてある意味、すごいよ。