台湾に突き刺さった台風13号はエネルギーを台湾島に吸い取られ中

昨日の予報できびすを返して奄美に突進するように予報されていた台風13号は朝起きたら台湾にささっていた。今年の台湾は台風に対する強力な磁力を備えているので台風としても上陸だけは避けたいと、そろそろと見つからぬよう北上していたのだがやはり台湾に見つかってしまった。そういうわけで以下のような状況。

台湾、おそるべし。
台北は糞長い暴風圏に入ってしまった。台湾在住のannoncita さんは大丈夫かな?
昨晩の予報では945ヘクトパスカルの勢力を保ったまま北上、西側のエネルギーを台湾に吸い取られながらも955〜960ヘクトパスカルぐらいで奄美に突入するぞな予報であったが、今日の実況ではこんな。

<14日09時の実況>
大きさ -強さ 強い
存在地域 -台北の南東 約50km
中心位置
北緯 24度40分(24.7度) 東経 121度50分(121.8度)
進行方向、速さ -ほとんど停滞
中心気圧 970hPa
中心付近の最大風速 35m/s(70kt)
最大瞬間風速 50m/s(100kt)
25m/s以上の暴風域
南東側 170km(90NM) 北西側 110km(60NM)
15m/s以上の強風域
南側 390km(210NM) 北側 280km(150NM)

あきらかにすごい勢いで衰退中。台湾のブラックホール力はすごいのである。台風が歩みを遅くしてまで台湾磁力に負けまいとしていたのは水の泡である。

まぁ大陸の高気圧とサブハイのせいなんだけど、それに加えて偏西風の位置がいつもの年となんか違うってのも要因か。台湾島は高さのある山を抱えたいっちょ前のでかい陸。気象庁は我が島々に台風が上陸しまくり暴れまくっていたとしても「通過」扱いしかしないが、台湾島には「上陸した」と言ってあげることが出来るぐらいの立派な陸地である。

しかし今後の予報は上記のごとく。気象庁は頑固に己の意見、つまり「奄美方向に行くぞ」を曲げない。しかも台湾から離れた途端、再発達の予報を出しているので島人的にはどうしていいのかわからんのですよ。

ところで未だ与那国は暴風域である。
こんなに長くて前代未聞の状態で心配であるが、気象庁は「今年は日本に台風は上陸しませんでした」とか言うんだろうな。
島々のライフラインは船と飛行機で、食料などは主に船で輸送する。しかし既に欠航が異常なほど続いている。那覇と周辺離島便が全て欠航状態である。そして停電は未だ続いている。備蓄の食料が尽きているところも多いんではないか?深刻な事態は台風一過後も続く。
島台風はそんな感じである。
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台風の影響で雨雲が発生したりするのはよくある事だが、いま現在奄美の北西部には嵐雲が大量発生中。こんな感じ。


この影響で奄美北部は大雨などになっているが、旱魃で苦しんでいる沖縄近辺の雲は薄い。マジに雨が降らない。沖縄旅行の方にとっては曇りがちで風もそれなりにあるがそれでもまぁ穏やかな天気で有難いことだが、農家などは大変である。雨が欲しいところ。うちの島もほとんど沖縄なので雨は少ない。ここ数日は雨の日が増えたのでほっとしているが、沖縄はあまり降ってなさげな模様ですよ。

そういうわけで、本日、隣島から神父様が来るはずだったのだが、朝のニュースを見て来れそうだと判断して電話してきた。しかし9時発表の予報を見て、やっぱりやめると電話してきました。海が荒れ、船が出なくなる可能性もある。