島猫はまだいる

昨日、猫おばさんとこに猫連れて相談しに行こうとしたら、豪雨になった。「雷を伴った強い雨」の注意が出ていた模様。晴れていた空の、西の水平線から灰色の雲が沸き上がり、対岸に見ゆる伊平屋島の姿は既に消え、雨を告げる白いベールが島に近づいてくるのが判る。慌てて戸締まりをしてすぐにざぁと来た。
そういうわけで昨日は家の中で三匹といた。
猫は子供のくせに既に気が強く、そして独占欲が強い。
ソファのところでカナやミモザとくつろいでいたら、威嚇の声をシャッとあげ、二匹を追い散らしてしまった。犬というのは忍耐強いのか、そういう場面で必ず譲ってしまう。というかうちの島犬達が謙虚に過ぎるので、どんな場面でも子猫に遠慮している。子猫はそれをいいことに俺様状態である。昨日はミモザのご飯を途中で奪ってしまった。飼い主の愛をシェアしようともしない。犬達は少なくともそういう事はしないので、これは種の違いか、それとも固有性なのか判らない。ただ、とにかく嫉妬深く独占欲が強くわがままである。ソフィアさんが教えてくれたように確かに自己中な生き物である。島家族では飼い主である私が一番自己中だったはずだったのだがその座を奪われそうである。むかつく。
で、そういう性質が種固有なのかと、色々調べるとやはり共存では犬が遠慮するという方が多いとある。やはり種の違いか?
カナもミモザも島犬的におっとりなので、子供の頃からわりと扱いやすい子犬だったのだが、この子猫は放置しとくと確かに勝手にやっているが、しかし甘えた度、わがまま度は我島犬より強いようである。犬と同じと思って扱っていると駄目なのだろうか?わがままなくせに自立していない奴はむかつくので、鍛えることにしてみる。
昨日はそういうわけで寝る時はアトリエに放置した。勝手にやれ。人に頼るな馬鹿!的な教育である。それはきちんとクリアしていたので、子供の時のカナとミモザよりマシかもしれないな。ただ飼い主が来ると途端に甘えたモードになるようだ。

ところで、既に小さな歯が生えているのでミモザの堅いフードも横取りしてカリカリと食べるのはいいのだが、やはり慌てて飲み込んだのが消化されずに出てきたりしていて、ふん切りが悪かったのか、うんちとトイレ砂がわリの新聞紙の破片をつけて泣きついてきた。笑えた。人の飯を横取りした罰だ。こういう時のポーズや表情は犬も猫も同じなんだなと思った。なんとも情けなくて悲しい顔をしながら座り込み尻を地面に付ける、ずりずりと腰が抜けた状態で前進する。しかしうんちを部屋の床になすりつけられて困る。ふき掃除する羽目になった。

などと、再び子育てモードになってしまったが、それより新しい飼い主探さないと・・・・。