病院から帰ったらトンでもないことが起きていて疲れた一日

今年に入ってから嗅覚が異常に落ちた。アレルギーの性である。慢性化した鼻炎状態がずっと続いていてついに嗅覚が鈍くなってしまいましたよ。いい匂いの挽きたてのコーヒーの匂いも判らなければ腐った卵も判らない。これではうまい料理を作るはおろかサバイバルも出来ん。
そういうわけで我が島で月に一回だけ来る耳鼻咽喉科に予約入れて行ってきた。徳州会だな。徳田虎雄だな。我が島の救世主としてあがめられているおっさんが作った病院だ。この病院のお陰で診療所ではない専門医が月に一回とか二回とか来る。眼科とか、整形外科とか、まぁ色々。
で、薬もらって返ってきたら電話あり。先日原稿出したばっかりのS社の編集さんからだ。
なんと今日(しかも午後三時)になっても原稿が届いてないという。え?なにそれ?
編集さんいわく・・・・
今日、届かなかったら完全に落ちます。
がーん。いまだかつて落としたことはない。
第一、雑誌連載で、落ちたらどうなるんだ?そこだけ「メモとしてお使いください」とかいう空白スペースが出来たりしないか?
青くなる編集とわたくし。
そもそもS先生が新しい連載をもう一つ抱えた途端すこぶる原稿の上がりが遅くなって押していた。私の絵はねちねち描くので時間が掛る。そういうわけでぎりぎりの締め切り状態になっていたのである。それでもS先生は石田衣良よりゃマシなんで、資料を探したりする時間はとれるのでなんとかなっていた。
んで、宅急便屋に散々電話かけて判ったことは、新年度、つまり四月から体制が変わったらしく、どーも船便沖縄経由、羽田まで航空貨物。だったのが、鹿児島で降ろされる便になったらしい。そうなると到着は四日かかるとかなんとか、うちの島は激しく沖縄にくっついているんだが、鹿児島扱いなのでそういう仕組みになるらしい。
また薩摩帰属の弊害か???!!!!!
いや、この場合は薩摩が悪いんじゃなくて、沖縄本島が目と鼻の先なのにそこには県境があり、沖縄の恩恵は鹿児島県にはやらんよみたいなそういう仕組みがあるようである。なので沖縄からの宅急便は翌日届くがうちの島のは4日後に届くのである。不条理である。県境というのは合理性を排除するシロモノだということがよく判った。しかも鹿児島はインフラ整備してくれない。道路がでこぼこでトンデモだし・・っていうか、鹿児島自体が小泉の性で苦しいうえに、激しく離島には徳州会病院まで建ってるんで文句いえないんである。琉球大の医者が来てるんだけどな。
まぁ、そういうしわ寄せだか知らんがとにかく、いきなり宅急便が翌日に届かない事態が起きたのである。その説明は一言もない。伝票には4日にお届なんて書いてある。

そういうわけで激しく電話で大激怒をし、島の気のいい宅急便屋の肝を散々凍らせた。
が、文句言ってもゲンコが届かなきゃ意味がない。文句いって原稿が即座にたった今編集に届くのなら散々垂れるが、文句垂れている時間が惜しい。
というわけで、小説雑誌連載ではじめてパソコンで絵を描いた。単品の2色刷りとか,子供向けのでカラーはやったことがあるが、ザラ紙印刷で手描き原稿と判らないように描くというのは不安。uumin3さんが恵んでくださったスキャナーを駆使して5時間ですべてのカットを描いて疲れた。パソで作成したのをごまかす為にタオルやら、ガーゼやらを取り込み、散々荒らしてマチエールにしたり、まぁ、ブログでアホな画像作成して練習していた成果が活きたのである。9時に提出して、どうもこれは急ぎすぎてよろしくないからやり直そうという絵にまた手を加えて、なんやかやで11時に仕事を終えた。ぎりぎり印刷所に間に合った。

しかし朝っぱらから食事もとらず仕事していたので胃が痛い。
こんなことを続けたら死んでしまうぞ。

ただ、宅急便屋のリスクを考えるとメールで原稿遅れるのは楽だよね。
白黒原稿はメールで送れるのにしてみようかと考え中。ただ、あきらかにパソで作ったなこれみたいな画面にしたくないんで、戦略を練らないといけないです。

とにかく、編集さんと宅急便屋さんの肝を冷やさない対処を計画する。