チベットへの『沈黙』

同じ「宗教」を大切にするものにとってチベット問題は他人事ではない。
そういうわけでカトリック教会ではどのように応答しているのか、探してみたが・・・・・全然見つからない。人権問題大好きな日本のカトリック教会はトップが日本とアメリカには強気だが、東アジアに対して激しくチキンという、もうどうしようもないくらいあからさまに偏重しているので、ナニも期待していないし、しょうがないとしても、ヴァチカンでもまだそれに関する声明はないようだ。
カトリックの暦では日曜日から枝の主日、受難週に入った。典礼的に大変忙しく、意見をまとめる暇がないのかもしれないが、案の定、どっかのメディアにこんな事、書かれています。

▼Pope's "silence" over Tibet criticized
http://news.trendaz.com/index.shtml?show=news&newsid=1158358&lang=EN

(dpa) - Commentators in Italy have criticized what they say is the failure of Pope Benedict XVI to express concern for the violence in Tibet.

"At (Sunday's) Angelus Benedict opted to speak about Iraq and remain silent on Tibet," Turin-based daily La Stampa said Monday referring to the pontiff's appeal for peace in Iraq during his traditional Sunday address to the faithful in St Peter's square.

"It is a silence that has made noise... forcing the Holy See to justify itself with a reasoning that betrays its embarrassment," La Stampa said in an article signed by the newspaper's Vatican specialist, Giacomo Galeazzi.

The Vatican has yet to make an official statement on the Tibet violence, and Galeazzi and other commentators have pointed out the pontiff does not always use the Angelus to comment on topical issues.

But Italian news reports have quoted unidentified Holy See officials as saying that the absence of an envoy in China - the Vatican does have diplomatic ties with Beijing - and the lack of a Vatican-recognized Catholic community in that country means "no first-hand information" exists on events in Tibet.

Still, critics of the Vatican's stance say that news of the Chinese authorities violent crackdown on independence-seeking Tibetan demonstrators has been widely reported by several Catholic news agencies, including Misna and Asianews.

"It is ridiculous to justify the lack of a public appeal by citing the absence of a Nunzio (a Vatican ambassador) or Church sources," Misna's director Venanzio Milani, was quoted as saying by La Stampa.

Some suspect the Vatican's is reluctant to speak out against the actions of the Chinese authorities for fear of jeopardizing steadily improving relations with Beijing,

"He (Benedict) is trying not to irritate Beijing in exchange for freedom to lead the Church in China," said a commentator on Radio Radicale, a broadcaster linked to the Transnational Radical Party a group which campaigns for human rights in China.

The Vatican and Beijing have been at odds since the 1950s when the Communist authorities set up the Patriotic Catholic Association and retained the right to appoint its bishops.

China's tiny Catholic minority, estimated to number between 8 to 12 million is currently split between those who belong to the Patriotic Association and those who follow the "underground" church loyal to the pope.

Benedict has made improving ties with Beijing a major goal of his pontificate, and last year sent a letter to China's Catholics in which he called for dialogue with the Chinese authorities.

Since then Beijing has appointed at least two Vatican-approved bishops to the official church.
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
(dpa) - イタリアの解説者は彼らが法王ベネディクトXVIがチベットの暴力のために懸念を示さないことであると言うことを批評しました。

イラクについて話して、チベットに静かなままで残るために選ばれた(日曜日)おつげの祈りベネディクト」と、毎日のトリノベースのLaスタンパは、月曜日に彼の伝統的な日曜日のアドレスの間、Stピーターの正方形でローマ教皇イラクの平和の上告を支持者と呼びながら、言いました。

「困惑を裏切るのは、教皇庁を推理で言い訳させて、音を立てた沈黙です。」と、Laスタンパは新聞のバチカン市国の専門家(ジャコモGaleazzi)によってサインされた記事で言いました。

バチカン市国チベット暴力でまだ公式声明を作っていません、そして、Galeazziと他の解説者はローマ教皇が時事問題の問題を批評するのにいつもおつげの祈りを使用するというわけではないと指摘しました。

しかし、イタリアの報道は、未確認の教皇庁の職員が、バチカン市国には北京がある国交があるという中国での使節の不在とその国のバチカン市国によって認識されたカトリック教徒の共同体の不足が、「生の情報がありません」がチベットの出来事に存在するのを意味すると言ったと伝えました。

それでも、バチカン市国の姿勢の評論家は、独立を求めるチベット人デモンストレーターに対する中国当局の乱暴な弾圧に関するニュースがいくつかのカトリック教徒の通信社によって広く報告されたと言います、MisnaとAsianewsを含んでいて。

「Nunzio(バチカン市国大使)か教会ソースの欠如を引用することによって公共の上告の不足を正当化するのはおかしいこと」が(MisnaのVenanzio Milaniディレクター)、Laスタンパで言いながら、引用されました。

或るものは、バチカン市国が北京との着実に向上した関係を危険にさらすことへの恐怖によって中国当局の動作に対してはっきりと話すのに気が重いと疑います。

解説者は、Radio Radicaleで「彼(ベネディクト)は中国で教会を率いる自由と引き換えに北京をいらだたせようとしていません」と言って、ブロードキャスターは中国を人権の推進運動をするグループをTransnational Radical Partyにリンクしました。

バチカン市国と北京は、共産党員当局がPatrioticのカトリック教徒のAssociationをセットアップする1950年代以来不和であり、司教を任命する権利を保有しました。

中国の小さいカトリック教徒の少数、8?1200万の間の数まで見積もられているのは、現在のPatriotic Associationに属す人々の間の分裂とローマ法王に忠誠な「地下」の教会に続く人々です。

ベネディクトは北京との結びつきを改良するのを彼の執行の主要な目標にしました、そして、昨年は手紙を彼が中国当局との対話を求めた中国のカトリック教徒に送りました。

それ以来、北京は少なくとも2人のバチカン市国によって承認された司教を公式の教会に任命しています。

エキサイトさんの訳ではよく分からんとこもあるんですが、バチカンとしては情報不足でまだよく分からん状態での言及を避けとるところであるようなんじゃが、しかしいっさい沈黙しているというのはどうよ?的な内容。その背景には、近年のヴァチカンの中国対策があるのかもですよとかなんとか。

先日、イラクで司教がイスラム過激派に殺されたばかりで、対イスラム問題が優先事項にあるヴァチカン的には、遠い東アジアの問題は興味が薄いということもあるのかもしれないが、やはり中央アジアに版図がありイスラム問題を抱えている中国政府と上手くやりたいという思惑があるのだろうか。ゆえに非人道的な問題について批判するにしても慎重さを要求されるという側面か。なーんとなく第二次世界大戦下におけるファシストとの関わりで見られるようなシロモノを感じなくもない。

確かに中国の問題は政治問題だ。聖の存在がくち出すには俗すぎる話題とはいえ、やはり宗教弾圧や文化的な抹殺という問題が関わるがゆえに、東アジア住人の信者としてはこのような問題にバチカンがどういう見解を示すのか知りたいところなのではある。とりあえず成り行きを待つ。

外国語のサイトが読めんので、他に探せなかったが、とにかく日本語で読める日本のカトリック関係は全然対応してませんね。常なら俗な問題にどんどん首突っ込む関係機関はナニも言ってないようです。いきなり政教分離脳になってるのか、単に忙しくて対応が間に合ってないのかどっちかなんでしょう。

◆◆追記

水曜日。教皇ベネディクト16世は、チベットの人々の為に祈るよう呼びかけました。