パレスチナとかコソボみたいなチベット問題をヲチした一日・覚書

今日はどうも熱があったのか朝から酷くしんどくて、一日中寝てしまった。風邪の引き始めだったようだ。夕刻とろとろと起き出して、ナニか仕事する気も起きず、片付けする気力も無く、はてなのブクマでタグ[チベット]にリンクされているニュースをだらだら眺めておりましたよ。

にしてもチベット暴動。そもそも中国はでかすぎて気が回らんのになんでああも沢山の土地を、しかもしち面倒くさい民族がいる土地を統治したがるんだろうかと思いたくもなる。こういう場合、結局は資源とかそういう欲望に直結しているであろう事は誰でも想像がつくだろうということでこんな情報をアップしているところが。

チベット暴動:中国はなぜチベットに執着するのか
http://www.chosunonline.com/article/20080317000039
インドとの衝突を防ぐ緩衝地帯とネパールの北側に位置するチベットは、世界で最も高原に位置し、「世界の屋根」と呼ばれる。チベット語で「神の土地」を意味する中心都市ラサも海抜3700メートルにあり、チベット自治区の平均海抜は4000メートルを超える。

 険しく荒涼とした大地が大部分を占めるチベットだが、中国にとっては大きな財産だ。面積は韓半島朝鮮半島)の約6倍に当たる123万平方キロ。天然資源もダイヤモンド、マグネシウム、鉄、石炭、クロムなど70種類以上の埋蔵が確認されており、経済的価値が極めて高いとされる。

 2006年7月に青蔵鉄路(青海省西寧?チベット自治区ラサ)が開通して以降、沿線ではスズ、鉛、亜鉛の大規模な鉱脈が新たに16カ所発見された。このうち5カ所では合計でスズ2000万トン、鉛・亜鉛1000万トンの埋蔵が確認された。さらに森林、木材、水資源、太陽熱資源などが未開発の状態で残されており、超大型のウラン鉱山も複数ある。資源安全保障に総力を挙げる中国にとってはまさに「宝の箱」だ。

 軍事戦略的な価値も高い。高原地帯は地理的特性から兵器の配備や開発に理想的だ。中国の原子力研究の中心機関である「第9研究所」(西北核武器研究設計学院)は数年間、チベット北東部に拠点を構えていた。チベットはインドとの衝突を防ぐ緩衝地帯として、軍事戦略的にも中国政府が決して放棄できない地域なのだ。

 専門家の多くは、「チベットの経済的、軍事的価値が高い上、ウイグル族など他の少数民族の分離独立要求が噴出する可能性があるため、中国政府が独立や自治に関する要求を容易に受け入れることはない」とみている。

今回、朝鮮日報の情報はかなり参考になった。偉いよ。朝鮮日報
ここに掲載された図によると。

西蔵自治区の現状
人口;274万人(中国の31省・市・自治区で最少)
面積;122万8400平方キロメートル(全国の8分の1)
GDP;940ドル(全国で最下位)
識字率;47,55%(全国最高)
チベット人の割合;93,94%
地下資源;石炭、クロム、ダイヤモンド、マグネシウム、鉄などの鉱物資源70種類
     水資源保有量(発電量換算で2億キロワット)は中国全体の30%を占める。  
     森林面積で国内5位

・・・というわけで、広大で人口密度が低い西蔵には資源が豊富にあるようだ。
手元にある中国様発行の古い世界地図によると、人口密度は中国で一番低い省。1982年の段階で人口は1,892,393人とある。この時から100万人ぐらい増えた模様。また80年代における福利厚生分野、医療教育関連施設は全国最下位。高卒出はほとんどおらず、文盲度は他の地域に比して高杉。(もっとも蔵人は漢族の言葉なんか覚えたくもなかったらしい)鉄道網も最貧弱。産業はほとんどが第一次産業。しかしこれといった特産品がないし、ベーシックな作物も生産高はたかがしれとるようである。工業は全然発達していない。
かように永らくインフラ的にはかなり放置だったようだが、この20年の間、中国は徐々に開発を続け、最近は漢族回族の移住者などを入植させることに中国様は意欲を燃やしていたようで。

中国様の言い分としては、西蔵自治区は放置しとくと全然成長しないから俺様が導いてやったらちっとはましになっただろうが。的な思いはあるかもしれない。実際、中国発信の西蔵情報では、そのあたりの宣伝がさらっと為されているようです。
これね↓

http://japanese.10thnpc.org.cn/life/archive/xizang05/node_2234048.htm
チベットは1951年の平和解放前に経済が非常に立ち遅れ、交通が不便で、現代工業がなく、牧畜業と少量の農業、手工業しかなかった。平和解放後、国はチベットの経済発展に特別な支持を与え、大量の財政補助、特別補助を支出し、重点プロジェクト建設投資を行い、大量の物資をチベットに運び込んだ。1980年代に入ってから、国は各部門、各省・自治区直轄市を動員して人員、物資、資金、技術などの面からチベットの各地区を対応支援し、特殊政策をとってチベットの経済を発展させ、人民の生活を改善している。

中国的視座に立つならば、PAX中国にある限り、インフラ整備もし、工業も発達させ、肥沃な地に致しますよ。文句ある?ということなんだろうけど、その背景にはやはり豊富な資源開発があり、そしてその為に漢族や回族の移住が計画されていたという按配。こりゃあれだ。イスラエルパレスチナにやったみたいな。
その情報はこちら↓

▼情報統制を越えて漏れ聞こえるラサの悲鳴をきけ! 2008/03/17 04:19 北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/513692/
福島「僧侶は何を望んでいるの?独立?」
彼女「それだけではないわ。僧侶たちは政府に、漢族・回族移民政策をストップするように要求していた」「政府は300万人の漢族・回族をラサに移民させようとしている。僧侶たちは自分たちの子供たちをまもろうと、この政策に反対を申し立てていた。今でもチベットの大学新卒者は就職難で、チベット族の失業者は多い。そんなに大量の漢族、回族がくれば、チベットの子供たちは生きていけない」

現地からの生の声を伝えているブログだが、こんな移住計画があった模様。
「独立」要求についてはダライ・ラマなどは以下のように語っているんでチベット人でもかなり温度差はあるようだが、これらの背景には、この移住計画による西蔵のっとり状態への危惧というのはあっただろう。

ダライ・ラマ、「恐怖によるチベット統治」と中国を非難
http://www.afpbb.com/article/politics/2365480/2745569
「故意によるものか偶発的なものかにかかわらず、起こっている事態は何らかの文化的ジェノサイドだ。差別が存在し、チベット人は自分たちの土地にいながら、二級市民として扱われるのが常だ」とも訴え、「信頼に足るグループによる現地調査が行われるべきだ」と強調した。また、中国政府は自治区においてチベット族を少数派とする目的で、漢族を大量に移住させていると糾弾した。
(中略)
ダライ・ラマは中国政府に対し、「われわれが求めているのが分離でないことは、誰もが知っている」と述べ、チベット亡命政府の要求は独立ではなく自治であり、それを認めよと政府に要求し、亡命政府の運動は非暴力だとも強調した。

ダライ・ラマはあくまでも中国国民として対等な扱い、そして自治区としての固有の文化を認めて欲しいという要求をしているわけなんだが。

ところで福島氏のブログの情報からは、どうやら回族の入植者が殺されたらしい。

彼女「市民デモは北京中路あたりで軍と衝突。軍は発砲を繰り返し、銃創や圧死(おそらく軍用車両で)で、このエリアだけで死者は70?80人は出ている。」

福島「市全体では何人くらい(の死者)?」
彼女「正確には分からないけれど100人以上。110から120人の間だと思う。(亡命政府の発表は80人の遺体が確認された、少女も含む。これから増える可能性も)」

福島「市民が多いの、僧侶が多いの?」
彼女「僧侶より市民が多い、若いチベット族が犠牲になった」

福島「政府は漢族の商人が犠牲になったようなことをいっていたけれど」
彼女「漢族の死者はない。回族が5人死んだ。」「チベット族は怒りにかられて回族のショップを襲った。それで回族が怒りチベット族を5人殺した。それでチベット族が怒り回族を5人殺した」「漢族が犠牲になったというのは、政府のウソよ」

福島「僧侶が破壊行動に参加したというのは本当?」
彼女「それは本当。回族の店に火をつけた」

坊主が火をつけちゃいかんよ。戒を守らんと。。。と言ってる場合ではないか。
ことの順序は中国が盛んに印象づけようとする「まず暴動ありき」ではなかったようで、このあたりについては多くのニュースやブログが指摘している。

福島女史の分析が参考になるので、あとはそっちを読んで欲しいんだが、とにかく、昨日も述べたようにこれはナショナリズムの問題でもあり、同時に資源確保という経済産業の問題でもあり、また対インドをにらむ地勢的な問題でもありということで、簡単には解決出来る問題ではなさそう。しかし、実情として「強大な力を持った帝国主義的な国家によって圧殺されている少数民族の悲劇」状態であることは確かである。

中国国内では情報統制が敷かれているせいなのか、中国人によるブログなどの書き込みは非常に偏っているようだ。
以下にその翻訳の抜き書きがある

http://jp.globalvoicesonline.org/2008/03/17/288/

今日は2008年3月14日、ホワイトデー・・・そして私がラサに来てから25日目だ。しかし、今日のラサは何か少し変だ。そこら中暴徒だらけで、内陸では見たこともない光景だ。恐怖というだけでは伝えられないくらいだ。
人が殺され、火が点けられ、石が投げられている。外は真っ黒で、いたる所に煙が上がっている。
武警が大挙している…目抜き通りには人影もなく、店はすべて閉められ、街には石を投げる暴徒であふれている。

今日のラサには、考えていたような神聖さがない。以前人びとが絶えず崇めてきたラサは、暴政の府となってしまった。今日この島に滞在していることにかなりがっかりしている。ラサにあるかなりの数の衣料品店が焼き払われ、島にいる人は皆去ることを許されていない。ラマ教信者たちは警察と争っていて、死亡者が出たかはわからない。正直言って、これだけたくさんの装甲車を見たことがない。こんなにたくさんの戦車や軍隊。私が目にしているものが何なのか見当がつかない。彼らは私たち漢民族も殺していると言っている人もいるけど。島とラサにあるすべての店は閉めらるか、倒産する。なぜなら、これらの店は我々漢民族のおかげでやっていけたのだから。
 中国政府は毎年、チベットでの開発のために資金を割り当てているが、これまでに何をもたらしたというんだ?この様な国内の暴政が中国をもっと発達させるというのか?私が始めてラサに来た時、ここは取るに足らない、個人開発に適した、そして金儲けに適した場所だと思っていた。ここ2年、採鉱など大規模なビジネスチャンスがあまりにも多く、チベットに大きな富をもたらしたので、青海チベット鉄道の開通が大したニュースではないようにすら見える。

私はよくイラクでの戦争、または他の地域で起きている攻撃のニュースを見て、その時は心の中でため息をつき、少なくとも穏やかで戦いもなく、人々が戦いにおびえて暮らすことはなく、中国人でいることがどれだけ幸運なことか気づかされる。でも、今日チベットで起きた暴動を見ていると、実は一部の人たちは私たちの中国が穏やかで平和な国であることを望んでいないということがはっきり分かる。他の国の人たちがここ中国での私たちの戦いについてのニュースを見たとき、彼らは私がイラクのニュースを見たときと同じように感じるのだろうか?
今日、狂気じみたチベット人たちが街に集まり漢民族を囲んでひどい暴行をくわえ、その一方で次つぎと店にライターで火を点け、路肩に停められていた車に火炎瓶を投げつけいた時、私はとても怖くなり信じられなかった。自分の住んでいる場所を破壊しているのだ。「生きる仏」の信奉者ではないのか?自分たちが生活している場所を破壊しろなどということが、生きる仏の教えることだと思っているのか?おそらくこれらの人たちのほとんどがこんなことを考えたこともなく、彼らのほとんどは、祖国が分裂させられるのを望む特定の人たちの言葉に騙されてきたのだと思う!しかし、考えてみれば、チベットを現在のように発展させたのは誰だ?誰がチベットと全世界を橋渡ししたのか?さらに、誰が毎年各方面から資格のある人を送り、チベットの子どもたちに知識と文化の教育をしているのか?そして、誰が毎年チベットを支援するために祖国の発達した全都市からの援助金を送っているのか?すべて忘れてしまっているようだな。

漢族によるこの書き込みから透けて見えるものは「暴力的な西蔵民族」という印象だ。インフラを整備し教育を与えてきたのに、祖国の分断を望む悪い人々に騙されて暴力を振るっている人々。というイメージができ上がっているようである。これ以外にもダライ・ラマが煽っているという中国政府の見解を受けて、ダライ・ラマ批判をしているものもある。

別のニュースで色々な声を抜粋したものもある。

チベット暴動、中国ブログにあふれるナショナリズム
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/17/news025.html
中国メディアはチベットの暴動について沈黙しているが、ブログには怒りの投稿が相次いでいる。(ロイター)

2008年03月17日 10時54分 更新
入念な統制下にある中国のメディアは、チベットの暴動に関しておおむね沈黙しているようだが、同国のブログを見てみると、チベット人や西洋諸国への怒りやナショナリズムが激しく噴出している様子がうかがえる。
 中国は大衆の感情をあおらないよう定期的に検閲を実施しているが、オンラインへの投稿や2億人を超える熱心なインターネットユーザーへの締め付けはそれほど強くはない。

 3月15日には、怒りのブログ投稿が相次いだ。中国がチベットの首都ラサで死者が出たことを認め、米国の俳優リチャード・ギアが、中国当局がこの件への対処を誤ったら北京五輪をボイコットしようと呼び掛けたのを受けてのことだ。
「西洋人は中国のことを何でも知っていると思っていて、あれは悪い、これは悪いと指図してくる」とあるブロガーは記し、チベットを中国の一部とするのは正当だとする歴史上の理由を上げ連ねた。
「この件に関しては、ほとんどの外国人は以前から洗脳されている」と別のブロガーも同様の意見を述べている。

敵意に満ちたナショナリズムを表しているブログはほかにもある。

「行儀良くしていれば、文化と恩恵を守ってやるのに」とあるブロガーはチベットについて記している。
「お行儀が悪くても、それでも文化は面倒を見てやる。博物館に収めてね。漢民族は正しいと信じている!」

多くのブロガーは、亡命中の宗教的リーダーで、ノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマが暴動を扇動していると非難している。

「単純な僧侶たち。単純なチベット人独立運動を陰で動かしているものを知っているんだろうか?」とあるブログには書かれている。

あと6カ月足らずでオリンピックが開かれる北京の住民も、同様の意見を示している。

「中国政府はこのガンを切り取らなければならないと思う。まずはダライ・ラマから。たとえわれわれがダライ・ラマと関係なくても、この暴動の背後にいる連中を逮捕すべきだ」とSongと名乗る男性は述べている。

1989年の天安門事件の際の報道管制とは対照的に、中国ではオンラインチャットルーム、掲示板、ブログが盛り上がっていることから、国民が自分の意見を公に披露する機会が増えている。検閲官が投稿からわずか数時間後に問題のあるコメントを削除しているにもかかわらずだ。
一部のWebサーファーは、海外サイトを閲覧中に偶然暴動の記事を見つけたとして、国内メディアの報道統制への憤りをあらわにしている。

「国内紙はこの問題を取り上げていない。幸い、まだオンラインメディアがあるけれど」とある人物は記している。

 中国は1950年からチベットを支配しており、チベット自治区は何世紀もの間同国の領土だったと主張している。中国の学校ではこのような見解のみが教えられている。

ほとんどのブログは中国政府の公式見解に賛成しているようだが、異なる意見のブログもわずかにある。

スターリン主義はあまり好きではない。チベットは中国の一部だという見方には賛成しない。少数民族にも、独自の発展の道を選ぶ権利はある」とチベットに4年住んでいるというあるブロガーは述べている。

流石、冷静な方もいるようだ。しかし概ねの発言は、あらゆる時代にみられる、植民地政府と支配者の言い分でもあり、被支配者のアイディンティティやメンタリティは考慮されない。という近代の植民地主義的な光景の典型的なパターンである。或いはマジョリティが、マイノリティを圧力かける時の光景というか。日本がかつての戦争と侵略行為によって批判されている帝国主義思想をそのままなぞるかのような中国の帝国主義ナショナル思想が炸裂していてどうにもこうにもグロテスクだなどと思う。

正直、西蔵が独立した方がいいのかどうかは第三者としては分からない。中国という国家が多様性を認め平和裏に統治していけるならそれでいいわけなのだが、これらの情報から伺い知れるのは単なる植民地化された民族の悲劇なわけで、それらを歴史がどのように評価したかは火を見るよりあきらかである。

しかし固有の民族というナショナリズムと、国家という版図でのナショナリズムと、昨今はそういうののぶつかり合いなわけだが、中国が他民族を統治するにしても、その地に根差した固有の長い歴史を持った独自の文化圏を有する民族をまとめるに、伝統的「中華」方法論ではまず無理なんじゃないかなどと思う。このような多民族的巨大国家といえばソビエトだが結局あの結末である。インドネシアも多民族多文化国家であるが、やはり相当トンでもなことをした歴史を持っているし。

◆◆
にしても謎なのは、五輪抱えたこの時期にこの問題ががたがたと来るとは。
中国のように情報を統制したり、ぬけぬけと面の皮の厚い対応をするような国が、国内の暴動問題に対するやり方としてあまりに酷いうえに、トンでも行為がダダ漏れ状態にも見えるのは何故だ?中国国内でいかばかりなことが起きているんだろうか?激しく謎。

◆◆参考資料
チベットの人権問題 中国による弾圧の記録色々
http://www.tibethouse.jp/human_rights/index.html
毛沢東以降の弾圧の記録色々。「国家分裂をはかるもの」に対する中国の異常なまでの執念深い弾圧は台湾問題にも通じます。現代中国にとって民族自決という概念は罪深いようですが、かつて列強の支配下にあり、日本を含む列強に脅かされた時代、中国人は中国民族という民族による自立した国家を作り上げる為に頑張ったはずなんですけどね。
国家を運営するってのはマジ難しすぎるわけだが、場合によっては悪者にならにゃあかんにしても、飴とムチみたいな小ずるい悪者にならんと。
http://www.tibethouse.jp/human_rights/071008_east_tibet.html

最近の弾圧報告。法輪功の『大紀元』かと思っちゃった。
↑によると、観光地化されたチベットでも色々トラブルがあるようです。トラの皮を着ないと罰せられたりってなぁ。。。政策によって作られるイメージ。この手の細々とした文化衝突も大量にありそうです。

◆◆こんな意見もあり

▼<チベット暴動>「中央政府は“チベット政策”反省すべき」、中国記者が指摘―台湾紙
http://www.recordchina.co.jp/group/g16758.html
2008年3月16日、中国チベット自治区で発生した僧侶や市民による大規模な暴動について、台湾「中国時報」の記者が米国の中国語ニュースサイト「文学城」に特別寄稿を行った。タイトルは、「チベット民衆の生活は大幅に改善されたはずなのに、なぜ騒乱を起こすのか?」。中国政府のチベット政策を、「チベット上層部ばかりに良い顔をし過ぎた」と反省を促している。

特別寄稿はまず、「1951年、中国共産党チベット入りすると、当時の毛沢東主席はチベット族に高度な自治権を与え、わずか19歳のダライ・ラマ全国人民代表大会の副委員長に就任させた」と当時の状況から説明。「改革開放で当時の最高指導者、トウ小平氏が1956年に始まった『中国全土の社会改革運動』で破壊された多くのチベット寺院を修復した」などと功績を強調する一方で、「チベットの元貴族や上層部ばかりを重用した結果、底辺の一般市民に経済的な不平等感が広がった」と「騒乱の原因」となったマイナス面を指摘した。

さらに中国本土のチベット専門家の言葉を引用し、「チベット人にとって寺院の修復は、単なる『漢人の贖罪行為』。寺院の修復がかえって民衆の民族感情を呼び起こし、漢人統治に対する抵抗感を強めた」と続けた。また「人民日報」記者の見解として、「中央政府チベット政策を反省すべき。上層部ばかりに良い顔をした結果、一般市民の気持ちを冷ましてしまった」とも述べている。

結局今回の騒乱の原因は、インドにあるチベット亡命政府や外国勢力といった外的要因ではなく、「チベット内部にある」と指摘。「特に社会の底辺を支える群集の不満は大きい」とし、最後は「今後また同じようなデモが起こらない保証はどこにもない」と締めくくった。(翻訳・編集/NN)

台湾発とは言えどういう立場の記者か知らないが、チベット政策は上層部にだけいい思いとかなんとか。
寺院修復なんかして、民衆を省みとらんのが原因。と指摘。まぁ世界遺産で観光業うはうは。入植漢民族の事業儲かる。が目的かもしれないよ。いずれにしてもチベット大衆は相当不満状態だっただろうて。