春はすぐそこ。父入院中。

寒いですね。晴れると春っぽい感じがするけど寒いです。

火曜日から親父が大阪の病院に入院しとるんで、なんとなく夜は暇である。
母が付き添いで行っちゃったもんでわたしは文字通り「留守」。
家の守りをする人になっとります。一人だと寒い。犬達も寒そうである。

父のボケ状態の原因は色々考えられるなかで、脳梗塞以外に脳内に髄液が溜まっているかもということで、まぁ脳神経外科で徹底的に見てもらおうということになったのだが、場合によっては手術になるそうである。父の友人の紹介で大阪の病院に行ったわけだが、神戸出身の父にとって関西は親戚や友人達が沢山いる土地でもあり、まぁそっちで色々な人に会えるのもいいだろうと、いささか遠いんだが、行く事に決めた。呆け状態な父にとってそういうのは刺激になるだろうし。

先日NHK脳梗塞後のリハビリ番組をやっていた。脳のシステムというのは未だよく判らない。父の呆けもそのシステムは未だ解明されてないんだが、脳の神経は思った以上に修復機能がある。脳梗塞などの場合は当人に意欲さえあればリハビリを経て完全とは行かないまでも復活できる。しかしそうは言ってもこの意欲を出すのは相当辛いことでもあるようだ。だから、家族以外の、父の大学時代の友人やらなんやらに会うってのはプラスになるんじゃないかと思ったりもする。持つべきものは友であったり。家から通うにはちょいと遠くはあるが友人達が集まりやすい大阪の病院に入院できるのはいいことかもです。

見ていた番組には元ジャイアンツ監督の長嶋茂雄が出演していた。脳梗塞で倒れて以来、初めての出演だとか。そういうことで見た方も多いんじゃないか。多少言葉が不明瞭でありながら、本質はまったく変っていない前向きなおっさんの姿を見て励まされた人も多いと思う。実生活では不幸も重なり、色々大変だっただろうと思うが、つやつやの顔でリハビリに向けた不屈の精神を開陳している様を見て、野球のことなどトンと分からぬ私でも、この人は「天才」と呼ばれるにふさわしいというか「ミスター」と呼ばれ愛され、尊敬される理由が判った気がしましたですよ。

しかし最近の病院はすごいね。病室に直通電話があるようだ。
個室を借りたようだが、母もそこで寝泊りしているようだ。個室は正直高いと思うんだがホテルに寝泊りするより安く済むか。にしても疲れなきゃいいのだけれど。長引くなら交代しないとアカんとは思んだが。いやはや。

とりあえず検査が終了してから、どうなるかが決まるので、そこまでは母に任せるしかないですな。

そういうわけで、家人のいない家で犬とだらっとしとります。
ああ、でも。仕事しないと・・・。