久しぶりに銀座に行った。
銀座は行くたびによく変るが、今日は晴海通りにゴマをまぶしたようなビルが建っていたので驚いた。ググルアース3Dで見ても特徴あるようにしたいのかよく判らんが、ビル全体がゴマにまぶされていて気持ちが悪い。そのコンセプトはなんなんだ?ジヨルジオ・アルマーニよ。
まぁ銀座のブランドさんのビルはどれも自己主張をしていてなんだかなぁ。アップルも判りやすいし、シャネルもわかりやすいし、ディオールもわかりやすい。みんな惜しげもなくロゴを大きな文字でばばんと壁面にストレートに主張しているんでな。木村屋*1ぐらいの遊び心が欲しいもんだが、どうにも下品である。
にしても三愛の上のネオンも変っていたし、ああ・・・イエナがあった鄙びた時代が懐かしいっす。いまや銀座は丸金(死語)なアジアンピープルの巨大百貨店に成り下がってしまったです。

ちなみに松屋もリメイクして「すごくなった」らしいというが、松屋側の道を歩いていたので近すぎてよく判らなかった。どうすごくなったんだろうか?

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銀座に行ったのは、今年の秋のロマネスクツアールート作成会議?の為であった。ユーロがクソ高いのに欧州に行くのはなんだかすこぶる嫌なのだが、企画を三年前から約束しているので、行くしかないのである。むーん。しばらく地味に生きないと・・・。

前回はフランスのクソ田舎であったが今回はヴァネツィア中心とした旅ルートを命じられたのである。「トリエステから海岸沿いにあるグラードやアクイエリアとかいうど田舎町のロマネスク物件を見る」とか、「ヴィツェンツァのパラーディオ物件を見た後、アントニオ様のパドア、さらにフェルメ・ブレンタを船で下ってその川沿いにあるティエポロの壁画のあるヴィラピサーニなどを見たりしながらヴェネチアに船で入る」とか、「ポンポーザの修道院に行く」とか、ピオ会な人々が好きな「トリエント(トレント)に行ったのちドロミテ山系の山村で自然満喫してみる」とか、かなりマニアックなルートを考えて提案してみましたです。人口3000人以下の町に泊まりたいです。
はじめてイタリアに行くというフリーの編集者はフィレンツェとかミラノ、アッシジなど考えていたようですが、フィレンツェとかウンブリアなんぞを入れたらそこだけで全ての旅の行程日数をそこで消費してしまうだろうということで会議でにべもなく却下されとりました。マニアック過ぎる旅にいつも行かされているので、「別にいいっす」とか言ってました。
トリエステを大変に希望していた画廊オーナーのTさんは「アオスタは?」などと申していた。そこはトリエステから激しく遠いっす。で却下。
かろうじてミラノのみ、生き残りましたが、そういえばわたくしはミラノは4回ぐらい行ってるのであるが、実は最後の晩餐もブレラ美術館も、ミラノを代表する観光物件をなにひとつ見ておらず、市民墓場を観光しただけである。今度こそ王道の観光物件を見ることが出来るのであろうか。

しかし旅というのはこういうルート考えているときが一番楽しいよね。
金が溜まらんと実は行けないという現実は忘れている。ほんとに行けるのかな?

*1:木村屋の看板:屋号の文字はなく、あんパンの写真がただでっかくあるだけというすごい看板