言葉の暴力の続き ネットについてのメタな話

大量のクマーを釣りあげた上記に紹介したエントリのおっさんが「釣り宣言」というかあのエントリをメタ化してた。
○ 住 太陽のブログ
http://www.motoharusumi.com/jobs/clarifying_the_web/i_am_blogger_as_clown_and_comedian.html
■ブロガーなんてものは道化師か芸人に過ぎない

楽屋落ちってヤツか?芸人がネタばらしちゃ駄目だよ。
とにかく彼のぶろぐに対する姿勢は以下の通りらしい。

・いやしくも公開するものである限り、(良くも悪くも)読み手の知識や感情に変化を与えないものは書く価値がない
・同じ事象を語る場合でも、構成を工夫するなどした方がより印象に残りやすくなる
・読者の反応を引き出すためにはそれなりの刺激が必要
・道化師や芸人の芸に倣って、失笑や嫌悪感を振りまくことにも興味がある
・ごく単純に、僕が書いたものが物議を醸すのは痛快

まぁ、ブログってそんな大層なシロモノとは思ってないんでここまで気が入ってるのはすごいなぁと思いつつも、これ、昨今のマスメディアの劣化にも通じるスタンスだなと。なんとなく思ってしまいました。

コメ蘭にも書いたけど、ブログもアクセス数を意識したり、「あほりえいと」だかなんだかネットで金稼ぎなんてことしてる人なんかはギャラリーを意識しはじめるので、当然、皆が食らいつくネタ、皆が喜ぶネタ、クマーが釣れそうなネタ。ってのを考えはじめるんだろう。そうなると部数アップ、出版数アップ、視聴率アップな病に罹ったマスメディアと同じような方向に行くであろうとは思う。そうなると、こげな風に過激方向に行くとか、まぁ色々で、皆がアクセス数などを意識しはじめたらブログ社会もメディアがたどった道を同じようにたどるかも。んで、恋愛至上主義社会を反映してか、ブクマなんかはそういうのに偏って、「注目のエントリー」ってのにはその手のがよく並ぶ。だから最近はなんとなく面白そうなのないよな〜と、キーワード繋がりの方を見に行くのが多くなっちゃいました。

幸いにして、ぶろぐ世界では別にギャラリーも気にせず淡々と自分が食ったもんの記録つけてるのとか、買った本の記録つけてるのとか、日常のこと一言書いとく人もいるし、時事問題をねちねち掘り下げてるのもいるし、つまり「アクセス数ナニそれ?」な人のほうがまだまだ圧倒的に多いと思う。そのあたりでまだまだ可能性はあるよね。

ところで、元ネタは醜悪な文章を持ちいつつもそれなりに問題提起はしている。だから単純にクマーが釣られたわけでもないやね。現代美術なんかでも、痛そう系というのがあって、ギャラリーをギョッとさせるとか、嫌悪を引き出すことで問題提起するのはあるから、彼が述懐するように、それに通じる手法ではあるだろう。まぁ、続きのエントリは何故か統計持ち出して「男のほうがストレス溜って、早死になんだよぉおお」というのはもう確信犯的に馬鹿芸を演じているだけなんだろうけど。