K氏の島の結婚式

・・・というわけで今日はK氏のお嬢さんの結婚式。本番。
午後、結婚式、夕刻披露宴というスケジュールであるが梅雨が明けた島の過酷な太陽のしかももっとも暑い時間にお式とはちと大変。花嫁さんはペチコートを幾重にも着込むので、熱中症にならんかと心配した。
わたしの友人は司式をする神父で、これまた祭服を着込みまくるので、日頃全然鍛えていない親父ゆえにぶっ倒れないかとこっちも心配したが、なんとかクリアしたですよ。

ところで、この式の打ち合わせの為、1ヶ月くらい前に花嫁さんにイタリアでの結婚式の話をした。
教会と披露宴を別の場でやることも多く、その移動に車を白いリボンで飾り、一目で花嫁と花婿の乗る車だと分る。その後ろに親族やら友人達がこれまた車でクラクションを鳴らしながら移動するので、沿道の人が祝福してくれたりするんだな。花嫁さんのSちゃんは「それいいなぁ〜〜〜」とその時、言っていたのだが、今月に入っての打ち合わせで
「親父がその為のオープンカーを買った」
・・・・・・・と聞いた。
え?マジですか。
わざわざ結婚式の為に買ったらしい。親馬鹿である。しかも親馬鹿のスケールが違う。
んで、ロマンチコな50年代風のアメ車のオープンカーを想像していたのだが、昨日届いた車は・・・・・
こんなの↓

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぜんぜんロマンチコじゃない。
しかもminiの四輪駆動車・・・・。機能性重視のごつい車である。
どう考えても親父の趣味。

これはミニ・モークという車でかなりレアな代物というか英国が軍事用に開発したらしい。K氏は以前も島にオースチンのアンチコ車を持ち込んできたが、英国の変な車オタだな。娘を口実に自分の趣味を炸裂させたとしか思えないんだが・・・どうだろうか?

で、結婚式仕様に装飾をしようと言うことになり運んで来たガレージやの親父が、装飾するという話になっていたのだが。今日になって、親父はダイビングに行ってしまっていないし、どうするよ?状態。
K氏の為の臨時結婚式委員会の委員長である隣人ヒデヤカの、妻であり、友人Y子は頭を抱えた。


かくして、上のエントリを書き終った時にY子からSOSの電話が来る。本日付けのエントリ「友人を島案内して遊ぶ」は明日に延期し、Y子の手伝いをすることになった。
ボンネットの花はわたしが組んだんだよ。
ちなみに友人神父まで手伝わされていた。時間外労働である。気の毒に。

午前中はその飾り付け作業で消え、午後神父の補佐で礼拝堂に向かう。島には教会ないからホテル付きのチャペルで挙げるしかないんだな。だが昨今は本物の教会よりホテルのチャペルのほうが立派だからなぁ。ホテルの式典担当の方が、異常な厚着の花嫁花婿神父の為に冷房をがんがんに効かせておいてくれたので助かった。わたしの所属教会なんて冷房なんてないもんね。
式は厳かに、つつがなく終り、友人に感謝である。

しかし、友人はフランシスカンなんだが、あのフランシスコ会の修道服とリゾートホテルって相当合わないよ。まるで宴会の出し物の為のコスプレにしか見えない。ホテル自体の造りはコテージで、友人はそこに宿泊してるのだが、独居房で修道会の僧房と言えなくもない。しかし、周りの客はみんなビーチ系のリゾートなカッコしてる中で、一人乞食坊主がいるってシュールだよ。

で、夕刻は宴会。
別の海を臨むホテルの庭で大宴会なんだが、夕日が水平線に沈んで行くのが見えるビーチ際の宴会はなかなか素敵にロマンチコなはずである。しかしK氏は花嫁の父であるにも関わらず、でろんと伸び切ったTシャツに海遊びする時のでかパンみたいな半ズボンはいていて、どこの飲んだくれ親父が紛れ込んできたのかという風貌。つまりまぁ、天然に、虚脱系なんだが、その友人も漫画ギョーカイ人なので堅気ではない。異様な人々がわらわらと、それに加えてこれまた天然に虚脱系の島んちゅ達が加わり、盛大に虚脱な宴会がだらだらと続いていた。
そういう島の大宴会ってのはなんだかいいです。
スタッフは隣人夫妻を中心にK氏の長年の友人でもある島んちゅ達がやっていて手作りにしては立派な式でしたですね。ここは島んちゅ達が宴会慣れしている利点かも。晴れるとすぐ宴会するから。

まぁわたしゃ途中で帰りましたです。
流石に疲れたよ。はぁ。

◆◆本日のお宝写真。
島んちゅの琉球コスプレ。
素敵です。絵になります。↓

島の伝統的?な着物の着付け。ちょっとカッコいい。しかも渋い。↓