春の祭典

聖週間から復活祭、そして復活節へと暦が変わる。
島の天気は、あの寒さから一転して、日が優しく島を包み込み、
海は音も立てずにきらきらと日を受け止めている。
そんな暖かな、優しい午後に、芝を刈る。
半年以上手入れもせずにいた芝はふかふかと野生のままに生い繁っているので、
芝刈り機の歯に絡みつき、機械をしばし止めてしまう。
土も入れずに生えるがままに放置した結果、芝の庭はでこでこと凹凸で、
それをならす為の砂を毎日少しずつ海より運んで来る。

いい加減疲れ果て、休んでいると、
イソヒヨドリがどこからか飛んで来て、ひいよひよと啼く。
だらっと輝く海を見ながらの午後。
スプマンテでも飲もうかと冷蔵庫を開ける。


・・・・・・・・・そういうわけで仕事が一向に進まんのじゃ。ヤバす。