枝の主日

本日は典礼歴、陰暦で設定するから移動する典礼日である、枝の主日。英語な人の言葉でいうパームサンデーである。
今週から来週の主日の復活祭(イースター)まで聖週間となる。この聖週間の一週間をかけて聖書のイエスエルサレム入城、受難から十字架上の死、復活というキリスト教のベタな物語を追うことになる。まぁ一週間かけたオペラみたいな、そんな数日。てかオペラ(歌劇)ってそもそもこの手の聖劇から発展したんじゃぁなかと?ルネサンスなんか聖劇に凝りに凝ってたらしいですしね。

つまりこの一週間はキリスト教な人々はちょいと嬉しい時期なんですね。特にカトリックとか正教とかは四旬節に節制を求められるんで、徹底している人は肉を食わないとか守るので、旨いもんが食える日がやって来るってだけで嬉しい。人間本性ってそんなもん。現代な西洋の方々はイースター休暇を利用して旅に出たり色々と愉しんでいるようです。(教会はいかない)だからまぁプリマベーラを満喫して愉しむ週間という感じ。真面目な信者にとってもイエスの復活という嬉しい日々なので、まぁとにかく聖も俗も気分的にお祭りです。

んだが、島のパームサンデーはそもそもキリスト教文化ないからナニもないただの日曜日だ。所属教会なんぞに行けるような距離ではないし、タコ壺のように家にいるっきゃないす。しょうがないんで本土じゃこの時期教会の人々が苦労して集める枝を刈りまくろうかの。すごいあるのよ、うちの庭。ほっとくと蔓延するぐらい。まぁ復活祭も教会行けないんで祖母とお祝いするです。卵色つけして。

で、ネット上では枝の主日なんてみんな知らんから、四月馬鹿ネタが花咲いていた。
嘘つくと告解しなきゃいけない(←嘘)んで私ゃやらんが。というか毎年毎年皆さんよくネタを考えますな。この日、なんか書いたら四月馬鹿扱いされそうで嫌だという人も多いんじゃあるまいか。そもそもがみんながやってるとなんとなく嫌気がさす天の邪鬼な私はこの流行には乗りたくもないが、巡回しているブロガーガみんな四月馬鹿ネタ扱っていてちょいと寂しくなった。

というか今年の典礼の枝の主日がこの日だってんで、今年限定で「イエスエルサレムになんか行かなかったのだ〜」とかだったら嫌だな。いやイエスはいなかったなんて説もあるくらいなんで嘘というよりマジにそう考えている人も世の中にはおるようだし、キリスト教自体が「壮大な嘘の上に成り立っている」という皮肉は飽きるほどあちこちで見るんでな。ま、嘘もつき続けると聖伝承になるよ。というか最近のイデオロギー歴史観はそういうのの攻防だね。事実が複雑すぎるゆえにどっちがより嘘付きか実は判らんみたいな。