ダンテ

仕事でダンテについての記述のゲラが送られてきたので読んでいる。
阿刀田高さんがダンテについて書いているエッセイで、いずれ某社の雑誌に掲載されるので楽しみにしていてほしい。しかし、阿刀田高という軽妙な作家と粘着質のダンテって取り合わせはすごいなぁ。水と油だ。
このエッセイ内容に関してはまだ触れるわけにはいかないけど、阿刀田氏がダンテの神曲を判りやすく皆さんに紹介しますよというコンセプトで一連の聖書やギリシャ神話のシリーズの一環なようだ。興味ある人はいずれ雑誌の載るし本にもなるだろうから楽しみに。

しかし、とにかくダンテたぁ懐かしい。なんせルネッサンスオタだったりしたのでダンテの「神曲」も一応読んだよ。原書(よーするにイタリア語版というか)も買ったけど眺めただけで終わったよ。韻踏んでるんだねぇとかは判ったけど読めないもんよ。墓も行ったよ。ラヴェンナにあるんだよね。でもダンテオタではないので「新生」は読んでない。

で、ダンテ・アリギエーリはわたくし同様フランシスコ会の第三会員だったんだな。なもんでダンテの書き物にはボナヴェントゥーラ辺りの影響なんかがあるそうですよ。ボナヴェントゥーラという人はフランシスコ会の学者さんで、気に入らない人間はすぐに地獄に突っ込むダンテもこの人は天国に置いておいたと記憶する。もっともライバル修道会のドメニコ会の学者トマス・アクイナスも天国にいるとか、聖ベルナールが案内しているとかで王道の糞カトリック野郎ともうしますか・・・。実際にこやつに会って話したら、「うわぁ〜。べね16より保守なトンでも野郎だ。」などと思うかもしれない。まぁムハンマドを地獄に落としたりしてるんでムスリムに命狙われるだろうけどね。

この天国編は神学問答がうにうに続くとかとにかく退屈極まりないんだけど阿刀田さんがどのように紹介するか見ものではある。

連載が始まったらお知らせしますですよ。