中国の犬問題

最近、坂東眞砂子の猫問題と平行してネット上でニュースになったペット問題に「中国に於ける犬大量殺害」がありました。

【中国では狂犬病による死者が急増】
中国では今、狂犬病による死者が急増しています。都心部を中心にペットとして犬を飼う人が増える一方で、犬へのワクチン注射が普及していないのがその原因です。
チベット雲南省などにしかいない「ザンアオ犬」。日本円にして一匹数億円の値段がつく犬もあり、上海などから多くの業者が買い付けにきます。

中国のペットブームは、経済成長でゆとりができた都市部の家庭で広がりを見せていますが、その一方で狂犬病の脅威が広がっています。

上海市郊外のこの地区では、自分の飼っている犬に手を噛まれた男性が狂犬病を発症し、死亡しました。衛生当局は、その日のうちに300匹の犬を処分しました。

中国では、たとえ飼い犬でも狂犬病のワクチン注射を受けていない犬がほとんどで、たくさんの犬が飼い主の目の前で殴り殺されたということです。

 「役所のやり方はひどい。みんな家の中に犬を隠したんだ」(男性)
 「金を払ったのに、役所はワクチン注射を打ってくれない」(男性)

犬へのワクチン注射が普及しないのは、手間がかかる仕事を嫌がる役所の側にも問題があるようです。いったんは減少した狂犬病での死者が、ここ数年は毎年2500人以上。中国政府は抜本的な対策を迫られています。(28日09:00)

http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3367007.html

この中国の犬撲殺をやめさせようという署名運動をしている方がミクミクのコミュに呼びかけトピックをあげたのですが、その反応が面白かった。

面白いというのも変なのですが、ただ可哀想というだけでは解決にならない。狂犬病の危険、現実的な問題等を鑑みないといけないだろう。という人が多く、客観的にこの問題を考えていました。確かに殺される犬は可愛そうだが、「可愛そうというだけで署名をするな」「狂犬病の危険さをもっと勉強してくれ」と一考してのち、署名するようにという議論が起きていました。

犬を飼う人というのは常に管理責任を問われる場面が多く単純に「可愛い」「可哀想」では済まないことをいつも考えさせられているのだろうか?と猫問題の時の温度差の違いを考えてしまいました。こちらの案件では殺されている犬の数は遙かに多く、動物虐待という点ではより深刻といえば深刻なのですが、ワクチンを受けさせない飼い主もいけない。ワクチン済みの犬まで殺されているなら反対する。等、条件付での署名という感じです。中国の現状を判らずに闇雲に反対するのはよくないのでは?という意見も出ていました。「殺される→可哀想」という直結ではなく、可哀想であるが批判するだけではなく、何故そうなってしまったのか?またその為に我々が出来る事はなにか?という方向で考えようという姿勢が見られるのですね。

まぁ、この温度差がなんでかなぁとは思ってしまいました。相手が「狂犬病」という恐ろしい病気というだけではなく。またこのコミュは坂東さんの問題の時も誰もなにも語りませんでした。「うちのわんこはこんなに可愛いの(はぁと)」なトピだけがあがっていた・・・・_| ̄|○

↓中国ではなくネパールですが、狂犬病ワクチンの普及の為のNGOです。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nepal-am/

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で、その管理責任意識がちょいとばかし低めな我が島で、昨日朝の有線放送で「頼むから犬の放し飼いはやめてくれぃ」とお役所のお願いが流れていました。なんでも「犬が農作物を荒らす」そうで。うへぇ。立派な害獣化してるじゃないか。飼い犬が撲殺されても知らんぞ。


猫と違い犬は(まぁ我が島の犬はへたれなんですが)人に噛みつく等、放し飼いにしたら危険生物ですからなぁ。ちゃんと管理しないといけないっす。

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2007年6月13日辺りで「中国」「犬」で検索してこられた方。

新たにエントリ書きましたのでこちら↓もどぞ〜

http://d.hatena.ne.jp/antonian/20070613/1181747856
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