格差社会

昨日、格差社会のことに触れてみました。
生活保護について、羨ましいかも的なことも書きましたがよく考えたら、この生活保護の料金設定って困窮する人に対し最低限これだけは必要だよねという料金設定ですよね。

昨日のエントリの人は別に生活保護を受けること事態をおかしいと言ってるわけではなく、ただやむをえない環境の中で「自立できない俺」を嘆いていただけなんだけど、そういう人が増えていて少子化すら招いているわけだけど、まぁそれはおいておいて。例えば母子家庭の生活保護料金なんか実際にはその料金設定で家賃とか、教育費払ったらナニも残らないし、障害者年金なども医療費とか家賃とか様々な不利から来る経費なんか引くとやっぱり残らない。ほんとにぎりぎりな値段設定だと思う。

弱者への保護ってのは社会共同体として当たり前なんだけど。なんだかそれをうらやんだり、ずるいなんていう人までいて、その性で弱者パッシングがおきてる。よくそういう記述を散見する。

結局、件のボヤキの人じゃないけど、真面目に働いている人でそれ以下の収入の人がいるっていうことでもあるわけで。親の遺産食い潰しているヤツとかもいる始末。ぎりぎりでなんとか食いつないでいる人が、あまりに苦しくて八つ当たりせざるを得ない社会になってしまったということでもあるよなぁ。これっておかしくないか?


実際には例えば地方自治体なんか財政破綻が起きてるわけで公務員の給料が安いのは仕方がない。或いは苦しい企業も多かったり、派遣でなんとか繋いでいくしかない人もいるのも仕方がないかもしれない。経済界に体力があるようにも思えない。


しかし最低の生活にかかる費用が安ければ生活はしていけるわけで、「贅沢しなくてもささやかな楽しみがあればやっていけるよ」って人も多いと思う。けど、それすら出来ないとか、或いは未来が不安で真っ暗とか、そうなると、権力に対する怒りが起きてもよさそうだけど、何故か弱者に対し怒りがいく。

これも人間の本性だよね。先ず自分より得してる人は誰でも羨ましく思えてしまう。不安だとその不安の矛先を弱者にぶつけてしまう。不安のはけ口が欲しくなる。弱者が弱者を潰しにかかるような社会システムが不健全なんだと思うんですね。


「貧すれば鈍す」とはまさにこういう光景なのかもしれないなどと思うです。

でも、そうはいっても多くの人は文句を言わず歯を食いしばって働いていて、そういう人々のささやかな暮らしをこれ以上は破壊しないで欲しいなどとは思うのです。

格差はしょうがない。頭使って、才能を発揮して頑張っている人は当然の報酬はもらうべきだと思うし。でも最低レベルでも生きていけるような社会構造になっては欲しいですよ。