本日のだびんち

○Ohno blog
http://www.absoluteweb.jp/ohno/?date=20060521#c04
2006-05-21 「男」という病、「女」という病
興味深いことに、古代ギリシャの知識人の間では、男同士の性関係は精神的で崇高なもので、女との性関係はそれより下の低級なものと見なされていた。女は知的活動を行わない下等な存在であると共に、男を誘惑し劣情を刺激し堕落させる邪悪な存在。女を「邪」な存在とする考え方は、キリスト教にも受け継がれている。だから『ダ・ヴィンチ・コード』にローマカトリック教会があんなに反発しているのである。ネット上だと非モテの一部の人が、恋愛からの「自己防衛」という観点で、女=邪という考えを支持しているようだ。

コメント欄で訂正させていただいたが、かような聡明な女性でも、このように勘違いをしてしまうのだという例。

一応、説明しとくと、バチカンがマグダラを邪などとするなどフィクションのお話の世界のなかのことで、実際はマグダラという女性は聖女として人気があったし、中世は女性性に対し称賛的な物語や伝承も多かったのですよ。近代の反宗教改革的文脈の中で女性の立場は寧ろ縮小したんではないか?などとは思いますが、少なくともバチカンダ・ヴィンチ・コードへの反発は大野さんが考えている文脈とは無縁ですね。逆にそのような偏見があちこちで生じていることへの困惑でしょうが、バチカンが余計な反発を表明することで逆効果になってしまっているのが、もうしょーもない馬鹿珍というか・・・。
因みにイタリアじゃぁ前代未聞の人気だそうで。
バチカンの余計な一言が、映画のいい宣伝になったようです。 ( ´_ゝ`)<プ