春分

春分の日からしばらくすると島の行事の「浜下り」がある。旧暦の3月3日の祝いで、その前の歳に産まれた子供の節句でもある。この話は以前も書いたので詳しくは記さないけど、浜下りの行事で、子供を海に浸けるというのがあり、「うぁ〜まるで幼児洗礼のようじゃのぉ」と思いました。海の神様に受け入れてもらう為の行事なんですね。最近は家でやる人が多いみたいで海に浸かるのはやっているのかなぁ。一度お祝いに伺ったことがありますが、みんな単に飲んだり食ったりしていただけだった。
キリスト教の暦でも、春分の日に一番近い満月の次の日曜日が復活祭になります。この日は洗礼の日でもあり、多くの人が洗礼を受けます。まったく接点のない宗教がにたような要素を持っているというのは面白いですね。
ところで島には唯一の教会があり、プロテスタントから派生した聖霊派の中でも独特の教団で、アニミズム的な教義の「イエス之御霊教会」というのがあるのですが、ここの教団はとにかく洗礼を重要視し、どぼんと全身を水に浸ける。しかも不特定多数の人に洗礼だけどんどん施すという変わった教団で、渋谷辺りに出没する手かざし教団みたいに旅行者とかがいきなり、どぼんとさせられ抗議が来ていたりするようです。本人達は不特定多数の人に洗礼のお恵みをという親切のつもりなのでしょうが、島の人はどん引きしているようです。まぁ当然だよな。いきなりどぼんってのはやはりちょいとナニだ。
しかしなんらかの通過儀礼があるというのは幾つかの宗教にみられる現象の一つですね。面白いです。