悩める友へ

実存の知り合いで、その一生懸命になにかを探求している姿にいつも尊敬と共感を以て見つめていた方が悩んでおられた。それで、メッサージュを下さったのだけれども。
最近、皆さまもご存知の通り、わたくしは「すごく孤独だ」と悩んでいる現象をここでだらだらと牛の涎的に垂れ流していたのを読んでいて下さって、そのことで、はじめメッサージュを下さり、少しやり取りめいたことをしていた。
「霊的指導の神父様がいていいね」と言って下さって、たしかに師匠がいることに感謝するのではあるが、実は師匠はなんせ自己厨なので、実のところ「いいね」という定義に当てはまるのかどうか怪しい。まず面と向かって話していても95%ぐらいは「僕ちゃんの問題」が重要になるのでこっちはほとんど聞き役である。で「すごく悩んで辛いんですけど・・」とこちらが自己主張すると初めて気がついてくれるのだが、語りはじめる内容はかなり_| ̄|○<・・違う・・何かが違う・・・。という按配だったりすることが多い。しかしなんともそのズレにおかしみがあり過ぎるので、まぁ元気になる。ズレている中ですごい回答を得ることもあるのですがそれは本人が意図していることと別な状況で起きている場合も多いのです。まぁ「霊性が高い」というのはこういうことなのでしょう。師匠の脳味噌の中ではわたくしなどはまず99%世界の外にあると思われるというか、その95%は「僕ちゃんと神様」で占められている気もする。
ただ、家族がいて孤独、本来ならば自分のことを判って欲しい人に判ってもらえない孤独って、確かに辛い。一層の淋しさが感じられるかもしれない。これはまた別の方が、旦那様が「自分の仕事をしなさい」と言ってくれるのはいいが、その実全然理解してくれない。寧ろその自分の「仕事」を否定するかのような態度だったり、協力をしてくれなかったり。ということで悩んでおられて、ああ、判って欲しい人が理解してくれない大変さというのは、これまた大変なんだなぁと思ったりした。
なんというか人間には「僕ちゃんを一番優先して欲しい」願望があるというか、勿論、私などもそれはありますが、つまり「私だけを見て欲しい」という本音。「二股野郎は赦さないぞ」みたいな、まぁそういうのは誰にでも多かれ少なかれはあると思う。しかしそれが更に拡大して、自分の分身たる子供だろうが、或いは人格すら持たない仕事だろうがお構いなしに「自分だけを見て」な願望を持つ人もいる。よく愚問シリーズに「私と仕事どっちが大事なの?」ってのがあるけれど、そういうのが異常に強い人がいる。もっとも子供を溺愛するとか仕事に没頭するあまりに配偶者の孤独が見えなくなってしまう人もいるので、一概に愚問といえない場合も多いが、まぁとにかく人間というのは身近に一緒にいてもなおさら孤独をつのらせる生き物のようである。で、そういう時に、子供に八つ当たったり、仕事をすることに文句をつけたり、もっとひねくれた形でわけの判らない八つ当りをしたりする人もいるし、とにかくその現場から消えたくなる人もいる。
師匠も「僕ちゃん」優先型なので、たぶんその手の自己中系なんだが、なるべくニーズに応えようと努力してみる。しかしなんでこんなニーズに応えていないといけないんだ?と脳裏によぎるときもあります。ただ観察しているとすこぶる面白いので(こういうのを「萌え」と言うのか?)なんとなく。しかし師匠とはインタラクティブな関係では全然ない。愛の対象としての「同伴者」として考えることは出来ませんですけど。「同伴者」というのは、私などはやはり流石に仕事やその人が望むものというものに同伴したいと思うので、仕事に妬きもち焼くってことはまずありえないんですが、そういう心理に陥る人は多いようですね。

まぁ、まさしく私のどツボりは、そのように焼きもちを焼くとか独占したいとか思うほどに気にかけてくれるというか、愛してくれるような存在がいないということゆえであって、まぁ羨ましいと思ったりもする。たぶん私なら、その人の求めに応えることを優先するかも知れないんだけど、どっちが大切かということにおいて人を、或いは仕事を選ぶだろうという点において、逆に制限をあるいは選択を突きつけてくるというのは、それを求めた人の不安と淋しさの裏返しでもあるとは思う。もっともこれは現象に対しての一般論にしか過ぎないゆえに、友への解答たりえることではないが。

で、とにかく落ち込んでいるとき、ここでもそうでしたけど多くの方が声をかけてくれて、或いは電話で、メールで声をかけて下さった方がいて、すごく慰められました。渦中にあると人と話すのも億劫で尚且つ話していても接続されなくなるみたいな現象のどツボ状態になって、人の声も聞こえていないみたいな状態になるんですが、でもあとからそれはやはり慰めだったなと気付きます。
で、悩める友に・・・・
直接声をかけるわけにはいかない方も、あるいは私みたいなへっポコも、いつも気にかけているのだと、そのこと憶えていてくれると嬉しいです。今は辛さのどん底かも知れませんが、私も先日はそうでしたし、よく判ります。どうか今を過ぎ越して。そして島にでも遊びにいらして下さい。ここは海が綺麗です。