小さい宇宙

島の生活は暮らしやすい。相変わらずまゆまゆと生きておる。
なんせ小さいので歩いていける距離に色々ある。病院とか役場とか。なんだかコンパクトだ。
病院は診療所しかないので、大変な病気を抱えている人や出産を控えている人には辛いかもしれないけど、そうでない限りはなんとかなる。
引き篭もりなわたくしでも色々な人が憶えててくれるので、なにかと便利。
外食も買い物も別に好きでないので、店がないけど、辛いということがない。特に下流ニートな私にとっては購買意欲をそそる刺激がなさ過ぎるもんで「買えない」という精神テキストレスが無くなるのでよいなぁ。農家の人が野菜とか海産物とかくれるし。高い600円のレタスなんか買わずに済む。島外から来るものは高いけど現地のものは安くて旨いのでちゃんと自炊する人には良い環境。
家の周りはサトウキビ畑とジャングルと海なので激しく静かである。
真っ暗な夜を歩いても怖くない。幽霊だけ怖い。
最近はこの光景を見慣れすぎていて銀座を歩いてるのと、サトウキビ畑の農道歩いてるのとたいして変わりない気がする。「あんまり田舎じゃないし」と言ったら義弟に「充分田舎過ぎると思うぞ」と言われてしまいました。最近自分基準が「行けども行けども人工物がない」というのが「田舎」という感じになっちゃってるようだ。
小さい小宇宙だけど自分サイズ、自分時間というのがあるんだと思う。
身体にあう土地というのがきっとそれぞれにあるのだと思う。