洗礼式

本日はイエス様の誕生日だよ。一応、役2006年くらい前の今日とか決めているけど、ほんとは少し違うらしいよ。でも永らくいつの間にかそういうことになっていたので、とりあえず今日お祝いします。
で、今日は祖母の洗礼式も兼ねての主の降誕のミサです。主の降誕の今日、海は心地よく穏やかで、気温も暖かく、祝福された日を天気までもが演出している。・・・が、開始が3時半頃からということだったのですが、船が来ない。神父様とシスターが隣島から船で来るのですが、その船が全然来ない。通常2:30分ぐらいにいつも家の前の水平線を横切るのだがその船影がいっこうに現れない。海が穏やかだったのにどういうこった???
船舶会社に電話を入れると、入港時間が3:50・・・_| ̄|○どうも、暮れってのはいつも遅れるらしいよ。
・・・というわけで一時間遅れてやっと皆さま、家に到着。シスターが慌ただしく準備をしている中、まずは告解をお願いするが、告解というのは償いが付き物である。ようするに自らの罪を反省しそれに相応しき祈りをして神の許しの恵みを感謝する祈りなどを行わねばいけないんだが、その償いが「マニフィカトを祈れ」ということで・・・・つまり一昨日のエントリに昨日付け足した、あのルカ福音書の個所であり、サン・ベルナールの言葉を想起するマリアの「謙遜」を祈らんといかんのだ。「神父様、それって、わし、昨日黙想したよ」と、一瞬思ったが、黙想し足りないということだ。それぐらい謙遜しろということだな。というわけで今日寝る前の祈りはマニフィカトだよ。

さて、ミサ出席者は神父様にシスター二人、祖母に父に島犬カナ、隣家の家族(友人とその子供三人と島猫タロウ)島でお世話になっているご婦人三人(お一人は40年間ミサにでていなかったという超隠れキリシタン)という総勢13人+2匹。ミサ素人が半数を占める中でのミサはどうなることやら。

ミサの光景はこんな感じ↓

ご家庭臭いミサ光景であるよ。なんせ祭壇はうちの食卓だもんよ。祭壇布をひいてあるとはいえその下は家庭臭いテーブルクロスだ。2本の蝋燭は台風対策用の蝋燭だし。十字架は友人が引っ越すときにお祝いにプレゼントしてくれたものだよ。

辺境の地で宣教するのに慣れている神父様やシスターは、ミサアイテム一式セットを人数分どさっと持ってきていた。神父様は式文を一つ一つ丁寧にどの個所をみるとよいか説明しながら式を進めている。流石である。神父様の説教が終了していよいよ洗礼式となる。この場合代母は私しかおらぬ。代母というのは洗礼者の霊的な親となるわけなのだが、孫が親って・・どうよ?
こうして、この主の誕生の日に、私にとって霊的な子供でありながら祖母である霊名アンナが、誕生したという按配である。いとめでたし。いやぁ、自分の洗礼式ん時を思い出しますよ。祖母も無事ご聖体をいただき、これで子供の頃から私より真面目に教会に通っていた祖母は94歳にして教会に帰依したという按配でございますよ。
お祝いの言葉をくださった皆さま有り難うございます。

ところで・・・・子供たち3人は、サンタさんを目撃するために、モノすごい早朝に起きたらしい。3時・・。しかも、なんだか寝る前に3人ですごい喧嘩をしてしまい、「こんなに喧嘩しているとサンタさんが来ないかもしれない」と皆で泣きだしてしまい疲れて寝たらしいよ。なもんで不安になったのかそんな時間に起きて確かめたかったのだが、残念ながら既にサンタさんは来た後であった。で、あまりに早く起きたせいで激しく眠かったのか、下の子供二人はミサ中のまったりとした雰囲気に心地よく眠りについてしまった。神父様に祝福してもらっている間もすうすうと寝ていたよ。「幼子」っていうのはこんな感じだねぇ。結局、ぜんぜん起きないのでお父さんに回収されていた。ケーキとご馳走が食えなくて残念だったな。一番上のお兄ちゃんはミサが面白いらしく、神父様の説教中にいきなり「それは、愛ですね!」などと発言をしてお母さんに襟首を捕まれていた。やはり子供は面白いなぁ。

さて、島犬カナはミサの途中から落ち着かなくなって祭壇周りをウロウロしているのでアトリエに閉じこめの刑にされてしまった。島猫タロウ(カナの幼なじみ)は椅子の下で行儀よく坐って祭壇のほうをじっとみていた。島猫タロウのほうが大人である。猫はナニかを見るというがもしかしたら祭壇にナニかが見えていたのかもしれない。