島の夜

島の夜は静かだ。暗く集落の明かりがぽつりぽつりとある程度であとは闇だ。窓の外から聞こえる風と海鳴りもこの静寂を一層際立たせる。ごうごうと途絶えることなく浪はリーフに砕け大気を震わせ「鳴る」
風は大気の呼吸だ。地球を取り巻く大気が呼吸している音だ。それは母なる子宮の音だ。法則がないリズムが絶えず繰り返される。有機的なリズム。
その音を聞いていると最果てにいると感じる。不思議なやすらぎのある最果ての土地。
孤独であるということが帰って安らぐときもある。
祈りはこういう時に自然とでて来る。
そして普遍なる神との出会いがある。