わが家

わが家が一番だなぁ・・・・寒いけど。
「12月にこの温度は珍しい」
などと島の人に言われてしまった異常気温の島に帰ってきた。異常気温のフランスといい、帰国していきなり寒くなっていた東京といい、寒さが後をつけまわすのでむかつくだよ。と言っても島の温度は15度。東京と10度は違う。ましてやあの朝っぱらから霜だらけ、パウダースノーの舞うおフランスよりはずっと温度は高いんだけどね。家の中が外気とたいして変わりないのがこちらの家の造りなんよ。夏はそのお陰で涼しいんだけど、冬は寒いのだ。しかも暖房はしょぼい。とりあえず風呂に入りたい。茶が飲みたい。といっても半年もほったらかしにしていたせいでガスはでないわ、お湯はでないわ。水道屋とガス屋と石油屋さんに来てもらいましたです。
で、ほとんど寝ないで朝ご飯もロクにとらず、羽田を発ち、遅延と乗り継ぎのせいで昼飯に食いっぱぐれたので、夕飯はゴージャズに近所のホテル「ビレッジ」のレストラン「たら」に行ったよ。ここは与論でも1,2を争う飯の旨さであるよ。このホテルはファミリービジネスで、家族で経営している。わが家とは既に家族ぐるみの付合い。いつもなにかとお世話になっている。今日もリンゴとミカンとパンを貰っちゃったよ。で、「鳥の餌」などといわれる我が家族の胃袋にあったご飯をいつも用意していてくれるのだ。父と二人で久しぶりにまったりと新鮮なお魚を主にした夕飯をとった。すこぶる幸せ。蟹が干からびて死んでいるわが家に戻りたくないよ・・・・。
で、このホテルの犬「犬(ケン)」が島犬カナのお母さんである。犬(ケン)という名はホテル創設者であり料亭の名前にもなった「たら」さんが付けたらしいが・・・・すごいセンスだなぁ。犬・・・。たらさんは既にこの世にはいない。たらさんと奥様とで文字通り山を切り開き、作り上げた素敵なホテルは今は奥様とその子供たちの手で運営されている。たらさんが可愛がっていた犬(ケン)もホテルの立派な従業員でお客さんを海岸まで案内したり働いている。
その犬に久しぶりに会ってカナはすごく喜んだのだけど、ケンは嫌がっていた。「自立したガキがナニ甘えてるんだ?」といういけずな風情。畜生の世界は過酷である。カナがすごくがっかりしていて今はしょんぼりと寝ています。
ところでこのホテルに行く道すがら、既に日が暮れ辺りは闇。その道のど真ん中に少し大きな黒い影が・・野犬か?と思ったらいきなり「めぇぇぇえ」とか啼くですよ。近所の家が山羊を放し飼いにしているらしいよ。昨年は居なかったのとどうも子ヤギっぽい。まるで犬みたいに道路を徘徊している。カナと山羊は互いに怪しからんと相手を伺っていた。なんだかなぁ。
いつもお世話になっている隣の友人宅の家族(今どき偉い3人の子供がいる)に挨拶に行き熱烈歓迎を受けたのち、今日の一日は過ぎたのであった。
やっぱり島はいいなぁ。

ホテル、ヨロン島ヴィレッジのサイトはここ↓
http://www.d3.dion.ne.jp/~ytara/index.html
島に遊びに来たい方は是非どうぞ。