モアサック2

時差ヴォケの性か寝そびれた。モアサックの続きを書きますよ。
カメラマンの石山さんを送り出したあと、飯を食い、その後インターネットカフェにぐりちゃんが行きたいというのでいってみる。ロマネスクな街にインターネット。すごい時空間だ。街の外れに清潔そうなネットカフェがあった。ネットカフェってのは日本でも入ったことがないので興味深い。わたくし的には美ょぅι゛ょのアニメ絵のポスターがべたべた張ってあるイメージだったんだけど、開放的で真面目そうなおばさんが仕切っていた。が、先客が既にいて、そいつがネットをしているかと思ったらDVDのシューティングゲームに激しく夢中だったよ。おフランスのオタク青年だな。なんというかなぁ・・・ネットカフェってそういう使い方するところなのか???
ぐりちゃんがメールチェックを済ませたあと、私のブログに繋いで見る。全然読めない(泣)アルファベットで打ち込んだ顛末は以前の通り。日本語を打てないっていうのはイライラするのだね。しかも自分が馬鹿みたいだ。アニメ好きな青年を多数擁するおフランスは日本語をネット上の第二外国語にしろ。
その後モアサックの街を高台から眺めに行く。煙とナントカは高い所に上りたがるというが私もそうだよ。この中世の街がどのように発展したかよく判るとぐりちゃんが言っていた。フィレンツェなどでもそうだけど町は外側に向かうにつれて新しくなる。中心地には未だに中世の建物が残っているのでなんとなく色彩も違う。城壁のあとがなんとなく判るのも面白いよね。そして本来は外れにあるはずの修道会教会が街の中に飲み込まれていく歴史もよく分かるのですね。
モアサックをはじめコンクなどに見られる中世の建物は建坪で税金がかかるので上に向かうにしたがって床面積を広げるというケチ臭い技を使っているのが面白いよ。つまり上階に行けば行くほど壁が階段状に張り出しているんですね。歩いている人は雨宿りになるので有難い。姉ナントカ建築士に頼んだら崩壊して落ちてきそうだけどね。一応、梁にすごい太い木材を使っているみたいで、のちにまっすぐ壁面に直した建築などではその断面がむき出しになっていたりして面白いよ。
この日の夜は飯を食う気力がなく、ぐりちゃんはまた一人で飯を食いに行ったようだ。

モアサックの翌日、ぐりちゃんはローマに帰るのでここで分かれる。駅まで送りに行く。見送りに来ている人など誰もいないんで汽車が行ってしまうと一人だよ。駅での見送りっていうのはなんかいいねぇ。よく考えたらぐりちゃんとはまたしばらく会えなくなるのだな。少ししみじみしたよ。