介護者の番組

昨日のNHKの番組に加え、その前に見たNHK第三の介護者問題の話。これもかなりよい番組だった。「よい」というには語弊はあるが、とにかく介護の問題は目前におかれた課題ゆえに身につまされる。40台の後半でアルツハイマーとなった男性が番組の中で泣き始める。働ける年齢であるはずなのに働くことが出来なくなる悲しみ。これは相当に辛い。
日本人は働き者過ぎるかもしれない。だらける価値も知ったほうがいい。しかし自尊心を病によって奪われた切実に苦しむ現実の人を前に遠い話の抽象論をはいても仕方がない。ただ、奥さんが明るく元気な人で旦那さんを支えている。これは大きい。
昨日の「孤独死」に出てきた独身男性の光景はさらに悲しかった。支えてくれる家族はいない。それにかれらはだらけるにしても明日の糧すらない。

にしても、最近NHKは頑張っているよ。不払いしている人は払ってあげた方がいいよ。などと思っちゃいました。
視聴率競争という辛く情けない枷をかけられている民放と違い、NHKは殿様商売が出来る。その弊害も大きいが、効用も大きい。上記のような丁寧な番組は民放では不可能なんだよ・・・と、かつて民放テレビ局に勤務していた妹がため息をつきながら言っていたのを思い出す。