アメリカの宗教右派

ぐりちゃんが教えてくれたこんなニュース。

チャベス大統領暗殺」の呼びかけ、米政府一蹴
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200508240008.html
ワシントン(CNN) 煽動的発言で知られる米キリスト教保守派
指導者パット・ロバートソン師は22日、自身の「クリスチャン放
送網」(CBN)の番組で、米国との対立姿勢を明確化するベネズ
エラのチャベス大統領を暗殺すべきだと主張した。これに対してブ
ッシュ政権は23日、ロバートソン師の発言は「米政府の見解とは
全く異なり、不適切なものだ」と一蹴した。 


イスラム敵対の発言で知られるロバートソン師は自身の番組で、チ
ャベス大統領はベネズエラを足がかりに「北米全体に共産主義とイ
スラム教過激思想を浸透させようとしている」と非難し、「米国が
自分を暗殺しようとしていると(チャベス大統領が)考えているな
ら、我々はいっそのことそうするべきだ。戦争を始めるよりもずっ
と安上がりで、原油輸出にも影響しない。あの男は実に危険だ。そ
れにあの国はわれわれの勢力圏内にある」と大統領暗殺を促した。 

ロバートソン師は、人口の98%キリスト教徒のベネズエラが、ど
うやってイスラム過激派の活動基地になるのかなど、細かいことに
は触れなかった。同師は1988年の共和党大統領予備選に出馬し
たことがある。

電波な過激な伝道師に流石のブッシュも困り果てているという光景が笑えるが、いいかげんアメリカの宗教右派のこの鼻息の荒さはなんとかならないものか。
ここで攻撃されているベネズエラはほとんどがカトリック信者である。このプロスタントの一部の原理主義な一派である宗教右派は度々「カトリックはクリスチャンではない」などと言い放つことがあるので困りものだが、流石にCNNが言うようにイスラム過激派まで持ち出す理由には繋がらない。こんなすごい電波が放置されテレビで政治にどんどん口出ししている責任は結局、政治に宗教を介入させたブッシュの自業自得だよ。
曲がりなりにもクリスチャンが人殺しを推奨するとはいかがなものかと思うよ。昨日のアイルランドの悲劇の話ではないが現代にもクロムウェル君がいるんだなぁ。