法事

で、本日の暑さは異常だった。大学に行ったら同僚が「大手町で36度だとよ」とうんざりした顔で言っているのを聞いてさらに暑くなったよ。与論島なんか30度越えてない。東京暑すぎ。
だがそのクソ暑い中今日は教会の知り合いの一周忌。要は法事ってヤツですね。クールビズどころかホットビズないつもは着ないスーツを引っ張り出して炎天下の巷に出なくてはならなかった。心頭滅却すれば涼しいかも・・などと上着を着て暑苦しい格好でうろうろしていたので巷の人に視覚的迷惑をかけたかもしれない。まぁ、暑い暑いとわめくわりに意外と暑いのは耐えられるほうなんですね。我ながら。寧ろ冷房の寒さのほうが耐えがたいので、隣人愛的にクールビズは重要かもしれないと思いました。冷房温度を下げすぎない環境を維持するためにスーツは夏は禁止。のほうがいいかも。
・・・で、法事ですが。カトリックの場合祈念ミサと言うのはあるんですが、何回忌という概念はないです。ですがなんとなく日本人なので仏教の何回忌というのにあわせてミサをやる人は多い。葬式と違って献花はありませんが、神父がその代わり「献香する」というアイデアを仏教から引用して、ミサ終了後、客が各々、故人をしのんで香を献じました。もともと香を焚くというのは古代のクリスチャンも、慣習的にあったものを採り入れて祈りの一つの手段としていたんですね。だから「旧教」と呼ばれるキリスト教はたいがい「香を焚く」という習慣があります。イエス様もお生まれになったとき香を献じられていますし、聖書にもある立派な行為でもあるんですね。
司式は久しぶりの師匠濱ちゃんで、すごく久しぶりに会って懐かしかったんですが「この暑さと、修道院の家族に対する疲れとで、寝不足だ」そうで。暑さというのは分かるが、後者の理由はなぁ。親父の共同生活ってなんか疲れそうだけど・・・。自分の担当教会でも通夜があるとかでそそくさと帰っていきましたが、不祝儀の梯子というのは大変。この暑さで体調を崩される方も多く、夏の暑いときというのは神父の呼ばれる場面が増えるのです。しかも司祭の祭服はとにかく異常に重ね着をするので暑苦しいのですね。それでもまだカトリックはいいほうで、ロシア正教の祭服たるやすごい重ね着。重そうな緞帳のようなマントまで羽織る。「あの暑苦しさが災いして南方には布教されなかったのかもなぁ。」などと正教の方が申していました。