島の非日常

昨日、母から電話があった。話している電話の向うでピ〜ポ〜ピ〜ポ〜とか、ウ〜〜ウ〜〜〜とサイレンが鳴っていたりして、なんかすごいことになっている。しかし母は平然と犬の様子などを話している。「いったいナニがあったの?」と、聞いてもしばらく気がつかなかった。あんなでかい音なのに・・・。う〜ん、自由ケ丘で事件でもあったのか??とサイトを調べても出て来ない。島暮らしが長すぎてどうもあの手の都会的日常に縁遠くなったようだ。母は日常なので耳に全然はいっていない。でも島暮らしだとそれは非日常だよ。
うちの島は人口6000人弱。消防自動車や救急車が出るような事件があれば、有線放送で知らせてくれる。そもそもそういうものが日常走っていないので、次の日には誰かしらが事情を既に知っていて教えてくれるのだな。3月は珍しく火事が2件もあった。ほんとに珍しいことで(今年の冬はいつになく寒かったので滅多に使うことのないストーブを使ったのが原因)、色々な人から話を聞いたがいつの間にか微妙に内容が変っている辺りも面白かった。
逆に台風が来るとすごい被害になるのだが、そちらは日常なのでニュースにもならない。台風の過ぎたあと島を巡ると壁を吹っ飛ばされた家とか、屋根がすっ飛んだ家とかに出くわす。昨年も知り合いの家の窓がすっ飛んでいた。「や〜。なにもない部屋だったからいいけどね〜〜」とか言ってるし。うちの近所の電柱の電線も道にだら〜〜〜んとしてたし。昨年の台風被害は酷くて2晩ほど蝋燭の明かりで過ごしたけど、蝋燭の光じゃ本も読めないしなんにもすることがないので、きよしこの夜を歌っていたよ。クリスマスみたいだもん。
今年は台風はあまり来て欲しくないけど、ディゴの花が咲いているのを早々と見付けてしまって鬱だ。