今日も展覧会で銀座。
銀座は大都会だから人が多いうえに店がピカピカしているなぁ。
ドアマンがいる店がたくさんあった。ショーメとかいうとことか。シャネルにもいた。ヴィトンは分からん。ブルガリはいたかも。アップルストアにはいませんでした。でもドアマンに睨み付けられて入るのは嫌だ。「買わないと出さないぞ」といわれているみたいで嫌だ。その点、本屋さんは放置プレイだ。今日は人に勧められた本を買おうと思って寄り道してみた。人に勧められたシモーヌ・ヴェイユの「重力と恩寵」を探しに寄った。しかしどこの出版社から出ているのか調べずに行ったのでどこにあるのか分からん。哲学書のコーナーにもない。聞こうにも放置プレイ過ぎて従業員が見当たらない。けっきょくちくま文庫にあるのを発見。しかし・・・・・高い位置にあるので背のすこぶる低い私は本に手が届かない。そこに今あるアレが取れない。結局、忙しそうなレジの人の仕事が一段落したところで、とってもらったです。

こういう時、シャネルの店なんぞ入ったら、こわーいおばさんが「ナニかお探しですかぁ?」などともみ手をしながら近づいてくるものだ。大学の授業の参考にするためにフタコのシャネルで時計を見ていたら案の定、揉み手おばさんにたかられますた。けど、なんしかすごい親切なので、ついでにパンフレットとか資料をもらって帰ってきましたです。早速、大学の授業に使わせていただきやした。あと、昔、ニューヨークの5番街辺りにあったティファニーの店に母に頼まれたネックレスを買いに行った。揉み手な老若男女の従業員が山ほどいた。(客と同じぐらいいたかもしれない)母が所望するネックレスを親切にも探してくれた。母は父に買ってもらったのを無くしたのでばれないうちに同じデザインのを買っておこうとしたんだな。クリスマス商戦のすごい時期はニューヨーカーも鼻息荒くティファニーでプレゼントを買うらしい。店内はカシミアのコートを身にまとった目の色の変わったアメリカ人でごった返していた。こいつらを押しのけて広い店内を探す勇気なんぞないよ。親切な揉み手なおねーさんがいなかったらそのまま買わずに帰っていたかもしれない。で、母にこっぴどく怒られたかも。(当時は日本にはティファニーの店はなかったのだ)だから、ドアマンはやだけど、本屋さんでこういう揉み手おばさんはありがたいかもしれないなぁ。

「お客様ナニかお探しですかぁ?」
「ええええっと、ほら思想家の、女性で、餓死した人・・重力とナントカ言う・・」
「ああ。シモーヌ・ヴュイユの「重力と恩寵」ですね。それなら在庫がございます。
 今、お持ちいたしますので、そちらに掛けて、お待ちください。
 あ、お待ちになる間、これなどお読みになられますか?
 当店の新刊のご案内です。」

あ〜〜便利だ。でも、目移りするような本の探し方は出来ないな。
そもそも本屋は普通は大抵買うもの決めずに行くからね。