地図の読めない女

ところで、与論の診療所の待合室に「話を聞かない男、地図の読めない女」という本が置いてあった。以前からあちこちで引用されていたりするこのベストセラー本(たぶん)を私は読んだことはないのだが、そのタイトルで既に内容を語りつくしてしまっているので読む必要もないだろう。と無視していた。が、診療所の待合室は退屈である。じじばばが多く、ひたすら待たされる。仕方がないので本棚を物色していたらこれがあった。
この本によると女性の脳は脳幹で繋がっている為に色々なことが平行してできる。つまりながら族が得意だとか。わたくしは一つのことしかできない。女性は地図を見るときに北を上にしないで自分の行く方向を上にするとあるが、私はそのようなことをされると迷う。北が上でないと気持ちが悪い。ついでに水のある場所がはっきりしているともっとよい。水のある場所を基準に考えることが多いのだ。水のある場所というのは近くにそれがなくてもなんとなく分かるのだな。大きな河とか、海とか。京都では鴨川を基準に考えていたなぁ。横浜では港だ。しかし与論島では回り全部が海なので少し困る。本能的な水探知能力が使えない。こういう時は「北」は重要である。
ま、とにかく脳の構造については一筋縄ではいかないようだ。女性はどちらかというとわたくしのように絵思考な人間が多いと思っていたが、どうもこの本の基準からすると違うようだ。まぁ、よく考えたら女性は比較的英語が得意だもんな。絵人間なわたくしと違ってあのアルファベットというヤツをきちんと駆使できる能力の人が多い。わたくしのようにあのアルファベットとかアラビア数字を前にすると何がなんだかワケが分からなくなる絵人間と一緒にしてはいかんな。