再びNHKがクズな件について (追記:お返事あり・地図もつけた)
ああ、台湾のじい様の言質を切り張りしたとかそういう話ではないです。それにNHKの問題だけじゃないんですが。
なんか、世の中地デジに移行するとか色々言ってますんですが、我が辺境な離島でも地デジが既に視聴出来るというアンテナが立っておったようですよ。それはすごい。すごい鼻息の荒さでアンテナ立てていったらしい。ただし私の住んでいるところは微妙で電波圏内かどうか判らん。うちの島の電波塔はどーも出力が弱げである。まぁとにかく塔を立てている意気込みはすごい。
しかしである。
行政の考えることというのはじつに駄目すぐる。
我が島は、生活圏からいうと沖縄が重要なのだ。買い物は沖縄に行く。台風情報は琉球放送を観る。鹿児島の放送局が流す情報はまったくと言っていいほど全然使えない。島の人々は沖縄似買い物に行くから沖縄放送のコマーシャルや情報は重要。更にもっと大切なのは台風情報である。台風が近づくと沖縄の放送局から流れてくる情報を得て準備したりする。普段はテレビを観ない私でも台風情報収集は重要な死活問題となるので停電が起きるまではテレビを点けっぱなしにする。
しかし。地でじになるとこの沖縄の放送を見る事が出来なくなりそうで困るのである。
我が島は沖縄本島がもっとも近い島であり、鹿児島などは東京岡山間ぐらい離れている。どこそれ?って感じ。しかし行政区分では鹿児島県なので鹿児島の放送を無理やり見せるような配置になっているのだ。
鹿児島の糞みたいな番組をなんで見なきゃいかんのだ?こっちが台風の渦中で阿鼻叫喚でも呑気に情報も流さず相撲の再放送流してるような糞みたいな危機感のないというか、離島切り捨て意識しかなさげな植民地野郎のテレビ局の番組など見たくもないぞ。NHK鹿児島。氏ね。思い出してもむかつくぐらい鹿児島のテレビ局共はことごとく使えなかった。
。。。というわけで、ますますテレビは見ないことになりそうだ。
インターネット万歳である。
台風の渦中なんかラジオも受信出来なくなるからなぁ。ケータイでネット見てたもんな。
なので地デジが遅々として進まないとか言ってる馬鹿共はそういうところから考えたほうがいいとか思いました。
なんかねぇ。コンテンツが使えないってのはまことにどの世界でも駄目方向に行くだけなのだと思う。
行政が引く国境より身体的に流動性がある生活から来る領域というものがあるんだよな。
◆◆
一晩寝て起きたら、ぶくまくが沢山ついていてびっくりした。離島で過疎なぶろぐ主としてはびくびくである。
いやはや.まことにその通り。面目ない。
なんつーか、「地でぢがなかなか進まなくて延長希望」「北海道の一部や山間部、離島は間にあわない」なニュースを目にしたんで、ガソリンが日本一クラスに高かったうちの島なんぞはすごく後回しだろうな〜と思って調べたら、なんと3月に電波塔が立っていたんですね。そんでもって「すごい!国家事業ってのはすごい戦闘力だ!」などと感動していたわけなんですが「受信可能な放送局」というのを見て_| ̄|○となりまして、つい脊髄反射で書いてしまったわけです。
何故ついNHKかと言いますと、忘れもしない4年前。島に越してきて一年目はじめての台風だったわけですが、我が島を凶悪な台風が襲った時のことです。島の被害は酷く、船が重なるように打ち上げられたり倒壊家屋が何軒も出ました。我が家も72時間停電した。
当然ながら情報がほしい。横浜ではこういう災害時はNHKが大変頼りになっておりまして、民放の馬鹿みたいな報道と違い落ち着いた大人情報がすこぶるよい。流石大衆から料金を得ているだけの責任感がある。などと感心しておったのです。なのでまぁ普段テレビを観ない私でもNHKはこの手の災害時には観る。わたくしの脳ではテレビ=NHKになっとるんです。すみません。
で、この島では、鹿児島のNHKはマジに使えなかった。沖縄NHKが危機的な状況を刻々と文字情報や時々切り替わる映像で伝え続けているのに、鹿児島NHKはそうした情報がない。更に沖縄の情報では我が島は鹿児島県なので当然スルー。なので本当はNHK鹿児島にこそカバーしてもらいたいのだが、肝心な時に相撲中継の再放送だけが延々と流されていましたです。おそらく情報が流れはじめたのはうちの島が全家屋停電してからですな。ラジオの中継地点も遠いので強風時は電波が届かないから使えない。
そういうわけでまぁ、島人の知恵は「台風の時は沖縄の番組を観る」なわけです。今はネットがあるので基本情報は分りますが、ネットの使えないお年寄なんかはテレビ情報が頼りですね。
まぁ上記のすごく辛かった記憶がフィードバックしたので、ついNHKにヤツ当りしましたが、「金貰って情報は伝えない<鹿児島NHK放送局>はコンテンツとして駄目すぐる」という言い方が適切でございました。
id:BUNTEN「行政区分では鹿児島県なので鹿児島の放送を無理やり見せるような配置になっている」よくわからんのだが、それはどういう仕掛けがあれば可能になるのか。事情のわかる人教えてプリーズ。m(_@_)m
それはこういう事です↓
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081201/162198/
NHKは,地上デジタル放送の放送エリアを拡大するため,鹿児島県奄美諸島の徳之島と沖永良部島にUHF帯TTL(Transmitter to Transmitter Link)を利用した中継局を開局したと発表した(発表資料)。この開局によって,奄美大島の中継局から徳之島局,徳之島局から沖永良部島の知名局をつなぐネットワークを構築する。従来,離島への中継に使用されたきたSHF帯TTLに比べて,降雨による電波の減衰が小さいUHF帯TTLを用いて,安定した長距離伝播を実現した。さらに,海上の電波伝播で生じるフェージングの影響を改善するため,受信所に二つの受信アンテナを設置して,受信レベルの高いアンテナの信号を優先的に信号合成する,最大比合成方式のスペース・ダイバーシティ受信を採用した。
NHKはこれまでに,国内の都市部をカバーする親局や大規模中継局のデジタル化をほぼ完了させている。2008年10月末の時点で整備が完了した中継局は479局で,国内の約95%の世帯をカバーしているという。今後は,離島や山間部といった中継回線の構築が難しい地域を含め,さらなる整備を進める。現在,沖縄県の先島諸島でもUHF帯TTLの中継回線を利用した中継局の整備を進めているという。
あー。これ読むと事業推進の中心はやっぱNHKじゃないか!!!!!
・・・・いやそれはともかく、この電波にかける戦闘力はすごいですな。ここに関しては[これはすごい]と思います。素晴らしいです。
ついでにTBSの中の人が出た電波な会議記録。
TBSメディア総合研究所
http://www.tbs.co.jp/mri/media/media051115.html
「ローカル民放の存在理由」鹿児島県には奄美諸島があり離島が多い。地図を見ていただきたい(ここをクリック)。その最南端は与論島で、親局から9段中継で600km。この距離を北東に延ばすと広島に達するという。この空間を、途中の島々に中継局を設置しつつ海上伝播して地元民放局は「あまねく」を実現している。奄美諸島には三つの復帰があったという。本土復帰は1953年。この領土の復帰に加え電力、そしてテレビ。…テレビは本土復帰のメルクマールだったのだ。
(中略)
さて、鹿児島地区の社長の皆さんと面談しつつ全国協総合推進部会長として敢えて次のように要請した。「離島部分の例えば中間地点まででも自力建設するということを検討していただけないでしょうか」。私も民放局に籍を置く身であり、相手は経営トップの方々だ。こういう関係はなかなか辛いものがある。この時、一人の社長がこう発言した。「中間まで自力でやるなら、赤字になっても全部やります。そうでないと他の島の島民が納得しないでしょう」。つまり、どこまで本土と同等の関係かということは、島の人々にとって帰属意識あるいは心理的距離感として極めて大きな意味があるということである…と私は直感した。
鹿児島の放送局の社長さんは島の事が判っておられるようで。この辺りのインフラにかける精神とかはすごい。ならコンテンツをせめて災害時だけでも充実させて欲しいが・・それは置いておいて・・。
まぁ、島民は日本におけるインフラが激しく遅れて到着するようなところなので色々な点で慣れている。電気が来たのはすごく遅いし、「コンビニ決済って、なにそれ?」とか色々あります。そういうのは怒らない。慣れてるから。しかし現行で金取ってる事業のサービスが来ないとなるともしかしたら怒るかもしれないです。まぁ、来なかったとしても、うちの島んちゅは「やっぱ、来ないみたいっす」とか笑いそうな人の方が多そうだ。ただ娯楽がないんでしょんぼりしてしまいそう。なのでここでのインフラ意気込みに関しては素晴らしいなとは思います。
もっとも奄美振興の資金援助があるだろうし、そいつは国庫から出ているので、全日本のみなさまは「離島をひいきするな」とか、「過疎地に住む自己責任だ」とかおおいに怒ってもいいと思いますが。
ま、個人的にはテレビより光通信が来て欲しいです。
◆◆付録
うちの島の位置がどのあたりか御理解いただく為のサービスをしてみました。
オレンジのぐぐる風なポイントが示しているのがうちの島です。沖縄に近くて本土に遠い。鹿児島から電波をカバーするのが無駄っぽいのがお分かりでしょうか。
右下にいるコトリコさん風の物体は台風ちゃんです。島々を虎視眈々と狙っているところですね。
激しく離れた離島というと小笠原を思い出しますが、東京で台風ニュースを見ている時など小笠原の人の為に情報流せとかぶりぶりしてしまいます。