酩酊中川元金融財務大臣とメディアの馴れ合い/バチカンで怒られていたらしい

本日は妹の家に行って来た。妹夫婦と呑んでだらだらと話してきたわけだ。

「未曾有」の経済事情でテレビギョーカイなどではギャラが10パーセント一律でダウンしたとか、ここでも不景気な話である。世の中の偉い方々の経済対策、がんばってほしいのれす。

で、まぁ中川酩酊の話になったりしたんだが「メディアの責任は重い」という話になった。
もともと中川さんのお酒体質というのは有名であったのだが、メディアの人はそれに慣れすぎていて、今回、海外メディアのほうから批判が飛び出して改めてびっくりしたというのが経緯だそうだ。あの記者会見上で質問する記者の誰一人として「どこか具合でも悪いんですか?」という質問が出なかったことで、海外のメディア人から日本メディアの馴れ合い体質を批判されたそうである。

海外メディアが酩酊する大臣の問題を取り上げたことで慌ててバッシングに走るってのも情けないというか。癒着しすぎていたから、日常化しすぎていて異常だと感じなくなっていたんではないか?という指摘があったそうだ。

義弟の友人のアメリカ人は「しかし。それを理由に更迭されるというのは手厳しいのではないか」という感想を述べていたらしい。

このような失態をすると日本では完全に政治生命を断たれてしまうとか、再浮上できないようなことが多い。中川氏は酩酊問題以外では、評判もいいし、頭も回る人だそうなので、これを機会に反省して完全に依存症を克服して再復帰してもらいたいものである。いい人材は大切である。
しかし折れてしまう人も多すぎな今の時代の偉い人世界。政治家さんたちはもっとたくましくなって欲しいです。

あと記者会見での酩酊より問題のロシアのクドリン副首相兼財務相での酩酊の方があまり取り上げられてなかったのはどうなんだ?という話になった。
↓これか?

▼中川氏は日ロ会談でももうろう状態 「頭のスイッチが切れたようだった」 

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090220/stt0902200826001-n1.htm

辞任した中川昭一財務相が、失態を演じた先進7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)での記者会見直前に行われたロシアのクドリン副首相兼財務相との日ロ財務相会談でも、もうろうとした状態で受け答えしていたことが19日、在ローマの消息筋の話で分かった。

 消息筋によると、会談に同席したロシアの外交官は「頭のスイッチが切れたようだった」と語ったという。

 会談は15分ほどだったが、中川氏は当初から大変疲れた様子で、健康を害しているようにも見え、ロシア外交官は「ひどい時差ぼけに苦しんでいるのでは」と思ったという

「映像が残ってる」ということの方が注目が集まりやすいってことなのかな。一応ニュース化はれてますね。

そいやロシアにはバカーチンって偉い人がいたな。馬鹿珍さん。
で、中川さん、そのばかちん・・いや、バチカンで怒られたらしいです_| ̄|○

▼中川氏、バチカンでもお騒がせ 美術品に素手・警報作動 - 政治
http://www.asahi.com/politics/update/0220/TKY200902200293.html
【ローマ=南島信也】主要7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)での「もうろう記者会見」で引責辞任した中川昭一・前財務・金融相が、会見の約15分後にバチカン博物館を観光した際、触ることが禁じられている歴史的に貴重な美術品に素手であれこれ触るなどしていたことが、バチカン関係者の話で分かった。立ち入りが制限された場所に入ったために警報も鳴ったという。
(中略)
到着時から中川氏の足取りはフラフラとおぼつかなく、言葉もはっきりしなかったという。案内役の説明を聞かずに歩き回ったほか、入ってはいけないエリアに足を踏み入れたり、触ってはいけない展示品を素手で複数回触ったりした。そのため警備室の警報が少なくとも1回鳴ったという。

 バチカン博物館でも特に有名な、「八角形の中庭」の「ラオコーン」像を見学した際には、観光客が近づき過ぎないようにするための高さ約30センチのさくを乗り越えて石像の台座に触るなど、非常識な行動をとったという。

ああ。彫刻。触りたくなるよね。素直っちゃぁ素直なんだけど。それに彫刻というのは彫刻家が手で触りながら創っていく造形作品なんで、触感というのも鑑賞の大切なツールではあるわけなんだけど、大理石像ってのは触りすぎると磨り減るし色素沈着もするだろうから、隔離は必要なんだよな。

まぁ、ニュースとしては中川さんが朦朧とした対応をしたことによって生じるであろう問題はナニかって辺りが知りたい気もしなくもない。不利益が生じるとするならなんだろうか?寧ろ、辞任したことによる不利益と比してどうなんだろうか?という疑問がある。そういうあたりはメディアはあまり報じてないような。

おまけ:
メディアの質低下を分析する記者の記事。

▼本当のことを言う:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090212/324601/
「オレたち,マスゴミって呼ばれてるんだぜ,知ってた?」。向かいの席で藤堂さんが言う。もちろん知っている。小心者なので,そのことをいたく気に病んでもいる。

 ゴミとか露骨に言われれば,ちょっと口を尖らせて言い訳してみたくもなる。けど,冷静に考えてみればちっとも意味があることではない。そう呼ばれるにはそれなりの理由があるわけで,弁明をしたらその「理由」がなくなるわけでもないだろうし。で,このことについて改めて考えてみることにした。
(以下略 長い)

良記事。
以下のエピソードがなんとなくすごいのでブクマ。

こんな話もある。ソビエト連邦の元首だったニキータ・フルシチョフ。冷戦時代を象徴する恐ろしい人物である。国連の会議で靴を脱ぎ,その靴でテーブルを叩くという行動をとるような人物だ。その彼は自由化を推進するため,故スターリンの独裁者ぶりを痛烈に批判した。スターリンが行った残虐行為を世界に向け次々と暴露していったのだ。

 その彼がアメリカで記者会見をしたことがある。予めリストにして提出されていた最初の質問が読み上げられたのだが,これがなかなか辛らつなものだった。「あなたは,激しくスターリンを批判した。しかし,あなたはスターリンの親しい後輩だったではないか。スターリンの存命中,あなたは一体何をしていたのか」というのだ。

 フルシチョフは怒った。「だれがその質問をしたんだ!」。普段は口やかましい記者たちが,珍しく沈黙した。シーンとなった会場を見渡し,彼が再び吼える。「その質問を書いたのは,一体だれだと聞いているんだ!」。長い静寂のときが流れた。そこでやおら,フルシチョフはこう言った。「私が当時やったのは,これです。今のような沈黙です」

最後もロシアネタ。別にロシアが好きってわけではないが、何故かロシアだった。
んで、上記の記者さんには頑張ってほしいものです。