オバマ脳には仏教はない(追記あり)

仏教ブロガーの雄、ajitaさんがオバマひどスのエントリを

○ひじる日々 東京寺男日記 Free Burma! Free Tibet!
http://d.hatena.ne.jp/ajita/20090207/p2
■[仏教ニュース]アメリカ下院の仏教徒議員(オバマ就任演説における「仏教スルー」を嘆く)

オバマ大統領の就任演説で全米で既に何百万人もいる仏教徒がスルーされちゃった!というお話。

詳しくはajitaさんのエントリを読んでください。

なんでもキリスト教を代表する三派の宗教者が祈りを捧げたらしいが全部プロテスタントだったのはまぁいい。アメリカを代表するというか政治的に影響力があり疎な三つだなという感じで、カトリックは人数は多いがアメリカではへたれだし。正教会ももっと少ない。数が多いバプテストがないなぁとか思うけど。

しかし、演説に全米の宗教者に向かってアメリカ宗教成分をいうことにゃぁ

「この国は、クリスチャンとイスラム教徒、ユダヤ教徒ヒンズー教徒、そして無信仰の人たちで成り立っています」

ajitaさん、びっくり。

どうして、仏教徒だけスルーなの?
・・・・と、大きな文字でびっくり。

いやそれ以前に中華系(中華民国華僑)の道教、韓国系の儒教とか、先住民インディアンのアニミズムとか。。。せめて「諸宗教」とか入れてほしいところですね。

たぶん無意識にオバマにとってもっとも重要な国際的問題がそこにあるんではないかと妄想してみた。

欧米と中南米、アラブとアフリカ、イスラエル、インド、中華人民共和国旧ソ連共産主義者といった国際問題が脳裏にあり、そして当然日本はスルー?

民主党って日本スルーするよねというか歴史的に日本にはイケズ。

更に加えて仏教といえばチベット。。。。フリーチベット

▼仏首相「世界もフランスも中国が必要」関係改善訴える
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0206&f=politics_0206_005.shtml
フランソワ・フィヨン仏首相は5日、仏議会で「私たちには中国が必要だ。対中関係を修復したい」と発言、仏中国交45周年を迎え、二国間関係の改善強化を表明した。中国新聞社が外電を引用し、6日付で伝えた。 

  サルコジ大統領とダライ・ラマ14世との会談が昨年末に「強行」されて以来、二国間関係は急速に悪化していた。中国はEUに首脳会談の延期を通告し、今年1月末に「自信の旅」と題された欧州歴訪の日程にもフランス訪問を組み込まないなどで対抗、フランスに反発の姿勢を見せている。

  しかし同総理は議会で、「わが国も世界も、低迷した経済から抜け出すには中国の力が必要だ」と述べ、中国との協力関係の重要性を訴えた。また、チベットは中国の領土の一部と強調し、サルコジ大統領とチベットダライ・ラマ14世との「強行会談」が招いた、昨今の仏中関係の悪化がこれ以上進まないよう、釘をさした

低迷したアメリカ経済の為にチベットを連想する仏教は避けたとか???まさかね。

◆◆追記
何気なく書いたエントリですが、コメとかブクマとかトラバとかで色々な指摘がありました。
んで、宗教というジャンルとはなんぞや?みたいなことも。
キリスト教が一番だぜい」なんて言ってるヘーゲルなんかは仏教についてなにやら哲学的に考えていたようです。仏教の無の思想に惹かれていた模様ですが、詳しいことはよく思い出せません。ヘーゲル的には孔子とかすごく評価が低い。
暗黒卿教皇シスであるところのベネディクト16世はかつて仏教についてなにやら「エロチックな霊性だ」などと言っていて世間様からあらぬ誤解を受けていました。実はこれは誤訳だったという落ちがあり「自己愛的な」というか自己完結していく内的な宗教という意味で言っていたらしい。一神教との違いはあきらかで、他存在に向かっていく一神教と、仏教ではメンタリティには確かに違いはありますね。
あと、中国人の学者さんが、中国には聖典をはっきり持つ宗教がないから、聖書のような聖典を持った宗教を道徳律の為に必要とする。儒教はその点で弱いんでそこんとこを整備しないとなどと語っていたんですが「え?論語は?」と思ったんですが、どうも体系的な神学、組織神学みたいなのが弱いという意味であったか、まぁとにかく彼の中では儒教は宗教ジャンルであった。

儒教はなんとなく道徳観が強くて、わたくしなんぞからすると仏教よりもっと宗教的でもないようにも思えますが、「天」の概念を持つというあたりでは一神教に近いとも言えます。
まぁオバマさんは上記のような宗教観ジャンルで括っているとも思えないんですが、オマケとして追記。