島を出る時に大ボケをかました話

台風が過ぎてさわやかにトロピカルになり、太陽照りつける島から横浜に出稼ぎに出る日。わたくしはその久しぶりのトロピカルが大変別れがたく「帰りたくない〜」などとぶつぶつ言いながら片づけや出稼ぎ準備をしていた。
んで、飛行機の時間ぎりぎりまで家で片付けたりしていたのである。お世話になっているN夫妻が家まで迎えに来てくださって、とにかく飛行場にぎりぎりでたどり着いた。チェックインを済ませ、ミモザとカナを預けるときになって、財布を家に忘れてきたことが判明。送って下さったN夫妻が「お金を貸してあげるから」と申し出てくださったが、カウンターのおねーさんが、「それなら、あとの便で行くといいですよ。取りに帰られては?」と、便を変えてくださることを申し出てくださったので、結局飛行機を遅らせることにしたです。琉球エアコミューターのおねーさんのやさしさが身に沁みた瞬間である。
そういうわけで、生まれてはじめて飛行機に乗り遅れてしまったという按配。
かなり恥ずかしかった。
同じ飛行機に乗るはずだったトリマーさん達も心配してのちにNさんとこに電話してきたらしい。ロンドンにも私の恥が知れ渡ってしまった。世界規模の恥。

次の飛行機には出発一時間前にチェックインという島では珍しい早い時間に手続きしといたです。とにかく自分を信用しないことが大切である。登場手荷物をチェックする所に知人のおじさんがいらして「今度は無事乗れましたねぇ」といわれてしまいました。うへぇ。

島の飛行場は小さいのですぐ顔を覚えられてしまうのですが、「飛行機に財布を忘れて乗り遅れた女」としてしばらくは話題になっていることでしょう。


ただし利点がありまして昨年、やはり台風で便が欠航したときに、私が乗ることが事前にわかっていたので、ちゃんと鹿児島便変更の手続きを早めに済ませ、連絡してくださってたりと、島のあとホームな飛行場ならではのよさもあります。

そういう親切な島の飛行場職員を困らせないように今後は一時間前にチェックインして待っている事にしますよ。