[島日記]台風が過ぎた島から台風を飛び越えて横浜に来たら台風が来た

横浜にいる。島より北にあるくせに暑い。湿気ている。台風が来るからだ。

昨日、台風13号シンラコウたんが無事過ぎた大変にトロピカルにすがすがしい島をあとにし、その台風上空を飛び越えて、横浜に降り立った。道中たいしたゆれもなく、沖縄の那覇空港なども台風なんか来てたんでしょうか?なムード漂うのんびりした感じ。まぁわたくしの中では台風は既に終わったことになっていた。なのでシャカリキになって情報集めしていたのも今は昔。完全に「え?台風13号?んなもん、どーでもいいですぅ〜」などと鼻をほじって斜めに見てるような扱いに成り下がっていた。付き合ってるうちになんだかやんなっちゃって別れた男とのその後の関係みたいな扱い。酷ス。

しかし、一度決別したはずの激しくのろい台風13号たんは今夜夜半には神奈川にやってくるらしいよ。再会しちゃうようです。

遅い!遅すぎる。武蔵やぶれたり!!!!とか言っちゃう佐々木小次郎ほどの興味もなくなっていたんで、あーまぁ適当に流してどうぞ。な気分でお迎えするわけですが、今夜夜半には大変に雨が降るらしいですね。

ところで、なんだか三重県では24時間に700ミリを超える勢いで雨が降ってるとかニュースでいっていました。おお。すげー。やはり内地における雨量は半端ではない。

●24時間降水量ランキング
1 三重県 尾鷲 750
2 奈良県 日出岳 673
3 三重県 宮川 366
4 奈良県 玉置山 275
5 三重県 熊野新鹿 208

すごい数字が並んでいます。

ちなみに我が島にやってきたときのランキング

2008年9月18日0時までの24時間降水量
1位   鹿児島県  名瀬      176mm
2位   鹿児島県  古仁屋    168mm
3位   宮崎県    日向      137mm
4位   鹿児島県  与論島    136mm
5位   鹿児島県  笠利      129mm

うちの島が全国4位です〜。とかこの時はどきどきもんだったわけですが、上記の三重の素晴らしさたるや、もう大人と子供の違いぐらい、中国とブルネイの人口比ぐらい、ビル・ゲイツとわたくしの資産の違いぐらい差がありますね。

ところで我が島は、先だっての17日。つまり島的には最高ピークな時。沖縄の国頭では早々と大雨警報に切り替わっていたのに対し、我が島は全然そのまま注意報どまり。上記のランキングを見てもわかるようにかなり豪雨になっていても奄美にどかどか降るまでは警報が発動されていなかったのです。上記の記録を見ても判るように国頭より雨が降っているはずなのに、発動されていない。鹿児島の気象台はサボりまくっているようだ・・・と思っていたがそれは認識が違うのでした。

各土地には土壌雨量指数というものがあり、その土地がどれぐらいの雨量に耐えられるか?という限定値がありましてその値を超えると、警報が発動されるという按配です。

沖縄の国頭では147という数字に対し、我が島は269という恐るべき数になっています。つまりかなり雨に強い土地だということです。同じような条件の琉球の島で探してみましたがこんな高い数値の島は伊江島の254がトップです。鹿児島県下では我が島だけが200という数字を超えていて他はみんな100台です。トカラも屋久島もこんな高い数字ではありません。

これはおそらく我が島が珊瑚礁が隆起して出来たうえに高い場所がほとんどない平坦な島であることが要因で、確かに大雨が降るととっとと海に流れ出している様がよく見て取れます。土地が多孔質であり、いわゆる「地球温暖化によって沈没しつつある」といわれているツバルと同じような条件の島であるということですね。あそこも多孔質なので満潮時には逆に海流が逆流して土地を水浸しにするらしいです。

大雨が過ぎたあと家の前の海を見ていると港から茶色い土砂混じりの雨水の流れてくるのが見て取れました。帯状に沖まで流れているのですね。我が島は川はありませんから、あちこちの岩の隙間からそうして水が海に流れていくのでした。

ま、よーするに。ザルな島だったということですね。

で、内地のしっかりとした大地に根ざす土地はそうはいかないので、警報基準値となる土壌雨量指数が161しかないのに雨が700以上も降ってしまった尾鷲とかはもう大変なことに!という按配です。皆様お気をつけ下さい。