海遊びした夜はロンドンから客

昨日は島の同業者で先輩のもとさんの息子さん(つってももう立派な大人だけど)が遊びに来たんで、もとさん達と海にいった。アマンの手伝い仕事のあとの午後、いつもの海に行くのである。
もとさんは島生まれの島んちゅだけど幼少時代に島外に出て、人生の大半は東京なんかで過ごしていたのだが、50代にして島に帰ってきた、Uターンと言っていいのか,Iターンと言っていいのか判らないが、まぁ帰ってきた。
そういうもとさんは、実は海に入ったことがない。海の絵とかお魚の絵とか描いてるのに海に入ったことがないんである。そういうわけで泳いだことがない。恐くて海に入るなんてとんでもないという。海は外から眺めるもので遊ぶ場所だとは思っていない。
そのもとさんを連れて、島海の美しい光景を見せたくて、息子さんと一緒に珊瑚の綺麗な海まで連れていったんだな。ライフジャケットを装備させて、シュノーケルの使い方を説明。そしてお隣のB&G財団の方に頼んでボートで沖まで連れて行ってもらい、そこでシュノーケルをしたのだがもとさんはえらく悦んでいた。よかったのである。絵を描く人は麗しいものに激しく弱いのである。麗しいものがあると恐怖が克服されてしまうんであるな。

夜半はロンドンからきたTさん御夫婦とアマンで食事。バカンスで島に2週間滞在するという。
奥様は、あかねちゃんというコンテンポラリーなダンスの先生、旦那はイギリス人のジャズミュージシャンというアートな組み合わせ。しかし芸術談義というとマーク・ロスコ萌えやバラガンカッコいいよね。の他はほとんどモンティ・パイソンネタで盛り上がっていたという感じであったが、ああ、イギリス文化だなぁとか懐かしくなってしまい、(←高校の頃はブリティッシュロックオタだったし・・)家に帰ってきてからモンティ・パイソンの「ホーリィ・グレイル」のDVDを探してしまいましたよ。ロンドン五輪は全選手がシリーウォークか、ココナツの殻を打ち鳴らしながら登場して欲しいなんて話題になっていたが、監督は当然テリー・ジョーンズマイケル・ペイリン達である。ナショナリズムを皮肉るような炸裂したのを是非やって欲しい。
で、イギリス料理はまずいよネタで、旦那のトリマー氏は「ジンとローストビーフとチェダーチーズとフィッシュ&チップスが旨いじゃないか!」と主張していたが、それ以上思いつかなかったのである。ユナイテッド・キングダムが誇るスコッチウィスキーはスコティッシュでイングリッシュじゃないし。トリマー氏、「ソーセージも旨い」と主張するもドイツのほうが旨いと却下されていた。
日本人対英国人では旗色が悪いと見たか話題は「アメリカ人の食事は酷ス。」という話になってしまい、マッシュポテトを箱入りのインスタントで食ってるあいつらが信じられないという結論に落ち着いた。アメリカ人的にはとんだとばっちりである。
ついでに歳さんが出会ったアメリカ人はニンニクはチューブ入りだとばかり思っていたそうだ。原形を見たことがないらしい。