秋葉原通り魔事件についての2、3のブクマ

まず、先日も書いたけど、この事件に到った犯人の責任は当然重いので、これを社会的云々と関連づけて話すのは、犯人がしでかした犯罪責任を軽減することにもなるので、切り離して考えたい。まずもって犯罪は犯罪であり、殺人は殺人である。他者の命をどうにか出来るなどということはあってはならないというのは人類が常に考え続けてきたことであり、ゆえにどんな理由があるにせよ人を殺すという行為そのものは大罪である。先日も延べた通り、我ギョーカイでも、神がすごーく昔、イエスすら生まれてない時代にそういうことを明言している。
ゆえにこの事件の犯人の責任は変わらない。単にとんでもなく駄目駄目である。市中引き回しの上獄門打ち首!的である。

しかし、背景にあるのは、今社会問題化している派遣の問題であり、こちらはこのような事件がなくとも問題化すべきことであると思っていた。
故に、事件から切り離し、社会に今歴然と存在している問題として考えたい。これは以前から怒りを感じ続けていた問題でもある。

そう考えていた矢先にこんなブログエントリをブクマしたんでご紹介。↓

○何かごにょごにょ言ってます
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610#1213114352
■[ごにょごにょ]【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式 01:12

トヨタグループ、関連会社の現場から見た視点である。

以前、新自由主義ネオリベなるものは、国家という枠を超えるんで、安い賃金で働く労働者を求め企業は高い賃金の労働者の日本から海外に移転するだろうよみたいなことをぼやいたことがあったんだが、そして地方産業の衰退は、海外に工場が移転してしまった空洞化とかそういうことでも起きてるだろう。東京一人勝ちの背景はそれだ。ただ、だからといって逆に保護政策を行えばこれまた動脈硬化を起こしてしまうだろうから難しいことではあるのだが。で、そういうことの具体的事例が起ているのだなと。まぁそういう感想です。

安い労働力と精密さは比例しない。むしろ反比例していく。中国製品への不信感はおそらく中国の現場労働者の製品に対する責任感の欠如から来るナニモノかであるだろうし、それが今は日本国内でも派遣社員帰属意識の問題となりつつある。派遣という立場では当然それを求めることは出来ない。それが何故かというのは上記のような光景が如実に示している。派遣が熟練した労働者でありその実績を認められて多数の企業に移動出来るようになるならそれは理想なのだが、現実は企業がそういう扱いをしていない。

本来の労働運動というのはこういう立場を改善していくためのものであったんだが、なんかそっち系にあるはずの人はけんぽー9じょーとかそういうのと抱き合わせにしてやってくるんで信用出来ないために、労働運動そのものがどうも駄目駄目になってしまった。メーデーで平和とかやっている一部団体のおかしさに気付かないのが不可思議であった。平和の日は平和の日として意識させられる終戦記念の日などがあるのに。そちらでは戦争は怖いよな私も平和について祈りますが。
なわけで当然こういう見解が出てくるのは自然ななりゆきだった↓
▼「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。
http://t-job.vis.ne.jp/base/maruyama.html
ここには同根の問題が横たわっている。

そういうわけで既存の政治政党が全然当てにならなかったゆえの罪は大きいとは思うし、メディアもニートや若者の問題として甘え的な扱いをして来た罪は大きい。スポンサーに遠慮すべき側面ではないはずだ。

藤原信也氏が久しぶりに更新してこの事件を取り上げていた。
○Shinya talk
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20080611
秋葉原事件と現政権の演繹的な関係

藤原新也は現政権の責任を言っているが、それだけではないはずだとは思う。

で、日本で今後労働者が働かんとするなら、賃金は安くに甘んじるしかないのか。自民党は移民受け入れの拡大を進めようとしているがそれは国内の労働者の職を奪うための政策である。しかも生活物価の高い日本で人々はたちどころにして困窮する。移民だって生活が辛いだろう。だから出稼ぎ的なのが来て外国にいる家族に送金する的なスタイルになると思われるんだが。どうだろうか?しかし政府は更に消費税アップ、なんたら税アップ、税金を広く取るなどといいながら、痛みは労働社会級に押し付けているだけである。困窮した下流に位置する人々の右傾化の理由は、海外への資金援助があるならおれたちにも回せ的な内向き感からくるものであるが、明日の危機感を持った若者が上記のフリーター君のように保守化して行くのは当然だろう。

いまこそ、労働者よ立ち上がれ!な時代ではないかと思うが。
中国プロパーみたいな既存政党はどうでもいいから、新しく労働党起こした方がいいよ。

まぁ・・・せめて、生活物価下げてよ。税金はトヨタから取れ。海外に工場持ってるトコから取れ。

■[これはひどい]光景

▼<秋葉原通り魔>「本当に申し訳ありません」 容疑者両親、謝罪 母は崩れ落ちる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080610-00000029-maiall-soci
 父は深く頭を下げ、母は泣き崩れた−−。秋葉原7人殺害事件で、加藤智大容疑者(25)の両親が10日夜、青森市の実家前で事件後初めて記者会見。父親(49)は「息子が重大な事件を犯し、亡くなられた方、そしてけがをした方、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

【関連写真特集】 秋葉原で通り魔 惨劇の現場、容疑者、携帯サイトへの書き込みも

 午後7時25分、住民や報道陣約100人が囲むなか、両親はタクシーで帰宅。玄関前で会見に臨んだ。父親は「社会に与えた不安もかなりあったと思っております。本当に申し訳なく思います」と頭を下げた。そして「本日警視庁の事情聴取が終了しました。皆様にお答えできる内容はかなり難しいと思いますが、おわびだけ申し上げます」と毅然とした表情で述べた。

 記者団から「事件を防げなかったのか」などの質問が出たが、父親は「捜査の関係もあり、この場ではお答えできない」。社会的責任を問われると「謝っても謝っても償いきれません。まだ心の整理もついていない」と三度頭を下げた。加藤容疑者については「(取り調べに)正直に述べてくれればと思います」と、原因解明を捜査に託し、約5分で終了した。

 父親は紺色チェックの半そでシャツ、母親(53)は茶色長そでシャツ姿。母親は白いハンカチを口に当てて唇をかみしめていたが、途中で地面に崩れ落ち、うつむき、手で顔を覆った。会見終了後も両手をついたまま。父親の手を借りて地面をはうように約2メートル離れた玄関へ向かった。【宍戸護、酒井祥宏、山本佳孝】

大の大人が犯した犯罪に親を追及するメディア。
そっとしといてやれと思うのだが。メディアのこういう暴力はなんとかしてもらいたいものである。

■警察とかも頓珍漢だし・・・

アメリカンなマルクス博士の指摘
○Comments by Dr Marks
http://d.hatena.ne.jp/DrMarks/20080610/1213078679
■ アホな警察庁と警視庁は解体すべきだ−銃規制、ナイフ規制の小手先法で犯罪がなくなるものか、「汝殺すなかれ」こそ法の法 + お断り

凶器のダガーナイフが問題になった件について、マルクス博士がお怒り。車が一番の凶器。交通事故死の数半端ないし。

■海外でのネチズン反応の例

▼Red Fox 秋葉原の無差別殺傷事件、英米ではどう見られているか 英タイムズ紙の読者コメント
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-162.html

「日本は安全だよ!こんな一例を以て日本語るなよ!」などと主張する海外ネチズン達。
あと没個性を強要される社会ってのについて指摘してる人もいる。日本通が多い???